Apple、スマホ向けSoCシェアランキングで3位の座をキープ~2021Q2

AppleのA14 Bionicの画像

AppleのA14 Bionicの画像
 
Appleのスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)であるAシリーズは、自社のiPhoneシリーズにしか搭載されていないにもかかわらず、スマートフォン向けSoCとして高いシェアを誇っています。
 
Appleは2021年第2四半期(4月~6月)においても業界第3位の地位を維持したとのことです。

前年同期比でシェアを伸ばし3位を維持したApple

調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期におけるスマートフォン向けSoC市場でAppleはシェアランキング3位の座を維持しました。
 
スマートフォン向けSoCのシェアの推移
 
Appleのシェアは15%と、前年同期の13%に対して増加しています。これは、iPhone12シリーズの好調でA14 Bionicの生産数が伸びたためと考えられます。
 
4位のSamsungは前年同期の13%から7%にシェアを落としており、Appleとの差が広がりました。

QualcommやMediaTekとの差は大きい

一方、首位のMediaTekは前年同期の25%から38%に、2位のQualcommは28%から32%にシェアを伸ばしました
 
MediaTekとQualcommのSoCはiPhoneに対して数で勝るAndroidスマートフォンの多くで使われており、iPhoneの出荷台数が大幅に伸びない限り追い付くのは難しいでしょう。
 
中国の半導体メーカーであるUNISOCは4G向けスマートフォン市場でHonorやrealmeといった顧客を獲得し、シェアを維持しました。
 
また、アメリカからの制裁に苦しむHuaweiのHiSiliconは16%から3%に大きくシェアを落としています。

 
 
Source: Counterpoint via Wccftech
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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