2021年4月〜6月の世界スマホ出荷、iPhoneが前年同期比30%増と好調

Apple iPhone12シリーズ

Apple iPhone12シリーズ
 
2021年第2四半期(4月〜6月)における、世界のスマートフォン出荷台数の推計値を、調査会社Counterpoint Researchが発表しました。Xiaomiが大きくシェアを伸ばしたほか、例年はこの時期に出荷台数が減少する傾向のあるiPhoneは、iPhone12シリーズの好調により前年同期比30%の伸びを記録しています。

世界のスマホ出荷台数は前年同期比19%増

Counterpoint Researchによると、2021年4月〜6月における世界全体のスマートフォン出荷台数は3億2,900万台で、前年同期比で19%増加していますが、直前の四半期(1月〜3月)からは7%減少しています。
 
Counterpoint Researchは、直前期からの出荷台数減少の要因を、世界的な半導体不足と、アジアや欧州でのコロナ禍による行動制限だろうと推測しています。

メーカー別シェア、Xiaomiが躍進

メーカー別では、出荷台数トップは5,800万台を出荷したSamsungで、シェアは約18%でした。
 
2位は初めて出荷台数5,000万台を突破したXiaomi(シェア約16%)、3位はApple(同約15%)、4位がOPPO(同約10%)、5位がVivo(同約10%)でした。
 
2021年第2四半期世界スマートフォン出荷台数
 
Samsungはシェアトップの座を維持しているものの、前年同期比でシェアを3ポイント落としています。
 
一方、Xiaomiは中国、東南アジア、ヨーロッパでの好調により、過去最高となる5,300万台を出荷しています。

iPhoneは買い控えに負けず前年同期比30%増

AppleはシェアでXiaomiに抜かれて第3位になったものの、前年同期比30%増となる4,890万台を出荷しています。第2四半期の出荷台数としては2015年以降で最多です。
 
この時期は、秋の新型iPhone発売から時間が経ち、次のモデルを待つ買い控えが発生するため、出荷台数が落ち込む傾向にありますが、初の5G対応となったiPhone12シリーズの好調が表れています。
 
また、iPhoneシリーズの出荷に半導体不足が大きく影響しなかったことも好調の要因となった、とCounterpoint Researchは分析しています。
 
しかし、先日の業績発表において、2021年7月〜9月期はiPhoneも半導体不足の影響を受ける可能性がある、と発表されています。

売上高シェアはAppleが41%を占めてトップ

売上高(卸売価格ベース)のメーカー別シェアは、トップがAppleの41%で、2位のSamsung(15%)を大きく引き話しています。以下、Xiaomi(9%)、OPPO(9%)、Vivo(9%)と続いています。
 
Appleは先日、2021年4月〜6月期のiPhone売上高は、iPhone12シリーズの好調により前年同期比50%増加したと発表しています。
 
2021年第2四半期世界スマートフォン売上高
 
Counterpoint Researchは、Xiaomiは、プレミアムモデルと中・低価格帯モデルを組み合わせて出荷台数を大きく伸ばしており、特に東南アジア地域での好調が目立った、と指摘しています。

Xiaomiの出荷台数大幅増、各社の推計値に共通

スマートフォン出荷台数の推計値は、Counterpoint Researchのほか、CanalysStrategy Analyticsといった調査会社からも発表されています。
 
各社の出荷台数は若干異なりますが、2021年第2四半期においてXiaomiの出荷台数が大きく伸びたという点が共通しています。
 
 
Source:Counterpoint Research
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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