Chromebookの成長が2021年後半に鈍化?~2022年にはマイナス成長も

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    OSのシェアでmacOSを抜いて2位になったChromebookはこれまで大きな成長を遂げてきました。しかしながら、Chromebookがターゲットとしている市場は飽和状態になりつつあります。このため、2021年後半には成長が鈍化し、2022年にはマイナス成長となる見通しです。

    4,700万台に達する2021年のChromebook出荷台数

    TrendForceによると、2021年のChromebook出荷台数は前年比46.4%増の4,700万台に達するそうです。
     
    Chromebookとほかのノートパソコンの出荷台数の推移
     
    世界のChromebook需要の70%はアメリカが占めており、次いで日本が10%で続いています。
     
    また、Samsungは今年のノートパソコン出荷台数の約50%をChromebookが占めているとのことです。

    2021年後半に減速するChromebook需要

    しかしながら、Chromebookの需要は2021年後半に減速が見込まれています
     
    その原因の1つが市場の飽和です。
     
    新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、これまでChromebookの成長ドライバーであった教育市場において、リモート授業が終了し始めると予測されています。
     
    また、Chromebookの70%に搭載されている11.6インチの液晶パネルの価格高騰や、一部の半導体部品が不足しているため、Chromebookの利益率が低下しています。
     
    このため、各メーカーが2021年後半のノートパソコン生産台数に占めるChromebookの割合を下げ始めているとのことです。
     
    この結果、2022年におけるChromebookの出荷台数は前年比で-14.1%とマイナス成長になることが予想されています。これは、Chromebook以外のノートパソコンの成長率(-4.3%)を下回る値です。
     
    Chromebookは2020年に初めてmacOSのシェアを上回りました
     
    また、今年に入っても好調を維持しています。

     
     
    Source:TrendForce via 9to5Google
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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