中国配車サービス大手DiDi、政府がアプリ配信停止を命令、Appleも出資

    DiDi weibo

    DiDi weibo
     
    国内外のメディアは7月4日、DiDiの名称で知られる中国大手配車サービス、Didi Chuxing(滴滴出行)が、中国政府からアプリの配信停止を命じられたと報じました。中国でのアプリの新規ダウンロードが不可能となる模様です。

    DiDiのアプリ配信が停止

    日本経済新聞によると、中国政府のインターネット規制機関は、DiDiが個人情報関連の法規制に違反したとして、アプリの配信停止命令を発出しました。
     
    DiDiアプリが中国版App Store等のアプリストアから削除され、新規ダウンロードができなくなる見込みです。
     
    海外大手メディアBloombergによると、Didi Chuxingは6月30日(水)に米国のニューヨーク証券取引所に上場しており、中国政府は上場直後の7月2日(日)、DiDiに対してサイバーセキュリティに関する調査を行うと発表していました。
     
    調査開始からわずか2日でのアプリ配信停止命令となっており、中国政府内で異例のスピードで決定が下されたものとみられます。
     

    Appleやソフトバンク等が出資

    Didi Chuxingにはソフトバンクグループ等が出資しており、ソフトバンクはDidi Chuxingと共同でDiDiモビリティジャパンを設立し、日本でタクシー配車サービスを展開しています。
     
    2021年3月には、「DiDi(ディディ‪)」利用者が新型コロナワクチン接種会場まで移動する場合には、タクシー代金を無料にすると発表し、話題になりました。
     
    海外Apple関連メディア9to5Macによると、Appleは2016年、Didi Chuxingに10億ドル(約1,100億円)を出資しており、取締役の派遣も行っています。
     
    なお、Didi Chuxingは現地時間7月4日、公式Weiboアカウントにおいて、当局への指導に感謝し、指摘を真摯に受け止めると表明しています。
     
    なお、中国で既にDiDiアプリをダウンロードしている既存ユーザーは、引き続き配車サービスを利用できる模様です。
     
     
    Source:Didi Chuxing / Weibo via 日本経済新聞, Bloomberg, 9to5Mac
    (seng)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次