アメリカの「リアルID法」はiOS15の新機能に助けられる?

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WWDCで発表されたiOS15の新機能の一つに運転免許証をWalletアプリ内に保存できる機能がありました。これで財布を持たなくてもいい時代にまた一歩近づいたと多くのユーザーの期待を集めていますが、期待しているのは一般ユーザーだけではないかもしれません。

リアルID法に準拠

アメリカでは国内線搭乗時に空港で各州が発行する運転免許証(もしくはパスポート)が必要です。しかし2023年には現行の運転免許証を空港での身分証明書として使えなくなる「リアルID法」が施行されます。この法律の施行は、利用者側の準備に時間がかかっているため度々延期されているのですが、2023年の施行にiOS15の新機能が助けになる可能性が指摘されています。
 
Wallet
 
AppleはWWDCの基調講演Walletアプリ内の運転免許証がリアルID法に準拠したものになると簡単に説明しました。どの州の運転免許証が対応するかなどの詳細はまだ不明ですが、iPhone内に記録した運転免許証があれば、それを身分証明書としてアメリカの国内線に搭乗できるようになると説明されていました。
 
現行の運転免許証をリアルID法に準拠した免許証に切り替えるには手続きが必要で、多くの人にとって面倒なことなのです。しかし切り替え後の免許証がiPhoneに取り込めて免許証を持ち歩く手間が省け紛失のリスクが減り悪用される危険性もほとんどなくなるとすれば、切り替えの強い動機になります。リアルID法が施行される2023年には、iOS15の新機能に助けられて多くの人が新しい運転免許証の交付を受けていると予想され、今度こそ施行を延期せずに済むのではないかと期待されています。
 
 
Source:AppleInsider
(KAZ)

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