2021Q1のタブレット市場は前年同期比53%の成長~iPadのシェアがさらに伸びる

タブレットを使う画像

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タブレット市場は、新型コロナウイルスの影響でリモートワークやオンライン教育向けなどの注文が増加し、2020年の出荷台数は前年比19%増となりました。この状況は今も続いており、2021年第1四半期(1月~3月)には前年同期比で53%の出荷数増加を記録しています。シェアトップはAppleで、iPadのシェアをさらに伸ばしました。

前年同期比53%増のタブレット市場

調査会社のCounterpointによると、2021年第1四半期のタブレット出荷台数は前年同期比53%増を記録しました。
 
しかしながら、ホリデーシーズンである前四半期と比べると22%減となっています。
 
メーカー別では、Appleが前年の30%から37%にシェアを伸ばし、シェア首位を維持しています。
 
2021Q1のタブレット市場のシェアの画像
 
多くのタブレットメーカーは低迷期に事業を縮小したり閉鎖したりしており、残ったトップメーカーは成長する市場で競争相手が少ないため、大きな恩恵を受けているとされています。

iPadの全出荷台数のうちベーシックなiPadが56%を占める

人気が高いiPadシリーズの出荷台数については、ベーシックなiPadがiPad出荷台数全体の56%を占めているとのことです。
 
ベーシックなiPadが人気なのは、消費者が常に価格と携帯性を気にしているためとされています。
 
次いでiPad Airが19%、iPad Proシリーズが18%のシェアです。
 
一方、M1チップを搭載したiPad Proは、消費者の反応は非常にポジティブであったものの、チップ不足やLiquid Retina XDRパネルの生産問題など、サプライチェーン上の成約に悩まされているといわれています。
 
しかしながら、今年の第3四半期(7月~9月)には、供給の安定化を背景に、M1チップ搭載iPad Proの出荷台数が急増するとの予想です。

 
 
Source:Counterpoint
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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