iOS15の新たな“SMSスパムフィルタリング”機能がブラジル限定なワケ

    sms

    sms
     
    Appleの年次開発者会議「WWDC21」でiOS15が発表されましたが、ブラジルのみで“SMSスパムフィルタリング”機能が追加されています。なぜ同機能はブラジルでのみリリースされているのでしょうか?

    同機能はインドでもiOS14でリリース済み

    iOS15の新機能“ブラジル向けSMSフィルタリング”について、Apple公式Webサイトで以下のように説明されています。
     

    メッセージには、不要なSMSメッセージをフィルタリングする機能が搭載されており、プロモーション、トランザクション、ジャンクの各フォルダに整理されるので、受信箱が散らかることはありません。

     
    米メディア9to5Macによれば、同様の機能がiOS14でもインドでもリリース済みであるとのことです。ではなぜ、ブラジルとインドのみでSMSのフィルタリング機能が展開されているのでしょうか?

    ブラジルとインドでは「メッセージ」アプリが不人気

    Appleのネイティブメッセージングアプリ「メッセージ(iMessage)」は、ブラジルとインドでほとんど使用されておらず、アプリはスパムメッセージの温床になっています
     
    緊急のテキストメッセージがフルスクリーンで表示されるクラスゼロSMS(またはフラッシュSMS)という機能がありますが(iPhoneだけでなくAndroidでも使われる)、ブラジルやインドのiOSのメッセージではこのクラスゼロSMSがほぼスパムメッセージに利用されています。
     
    Appleは一般的なスパムメッセージのフィルタリングには、オンデバイスでの機械学習とAI技術を使用していますが、クラスゼロSMSはこの手法では防ぎきれないため、SMSスパムフィルタリング機能を追加したようです。
     
     
    Source:Apple via 9to5Mac
    (lexi)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次