2020年度通期の国内スマホ出荷台数、iPhone12効果で過去最高記録を更新

    Apple iPhone12 Pro

    Apple iPhone12 Pro
     
    2020年度通期(2020年4月〜2021年3月)の国内スマートフォン出荷台数が過去最高を記録しました。iPhone12シリーズ効果で5Gスマートフォンの出荷台数が急増、スマートフォンの33.6%が5G対応モデルとなりました。2021年度には5G比率が65.9%と過半数を占めると予測されています。

    国内スマホ出荷、SIMフリー端末出荷とも過去最高

    調査会社MM総研は、2020年度通期(2020年4月〜2021年3月)における国内携帯電話端末出荷台数の調査結果を発表しました。
     
    2020年度通期の総出荷台数は前年度比12.3%増の3,511万台で、そのうちスマートフォンが3,275.7万台(前年度比16.9%増)、フィーチャーフォンは235.3万台(27.1%減)でした。
     
    スマートフォンの出荷台数は、2017年度の3,258万台を上回り、年度別の最高記録を更新しました
     
    SIMフリースマートフォンの出荷台数428.7万台(42.4%増)で過去最高となり、スマートフォン出荷台数に占める比率は13.1%(2.4ポイント増)となりました。

    iPhone12シリーズ発売でスマホの5G比率が33.6%に急増

    5Gスマートフォンの出荷台数は1,101.1万台で、2019年度(26.9万台)の約41倍に拡大しています。
     
    スマートフォン出荷台数に占める5G端末の比率は33.6%(32.6ポイント増)で、iPhone12シリーズ全モデルが5G対応となったことで5G対応端末の出荷台数が急増しました。

    メーカー別ではAppleが1位

    メーカー別のスマートフォン(SIMフリーを含む)出荷台数シェアは、Appleが半数弱を占めて1位となりました
     
    以下、2位シャープ、3位Samsung、4位富士通コネクテッドテクノロジーズ、5位京セラ、6位ソニーモバイルコミュニケーションズと続いています。
     
    MM総研 2020年度通期 国内スマートフォン出荷台数
     

    2021年度、スマホの5G比率は65.9%と予測


    MM総研は、2021年度の国内携帯電話総出荷台数を2020年度から4.3%増となる3,662万台、そのうちスマートフォンが3,444万台と予測しています。
     
    また、5Gスマートフォン出荷台数は2020年度から倍増となる2,271万台で、スマートフォン市場における5G比率は65.9%まで高まると見込んでいます。
     
    ただし、世界的な半導体不足により各メーカーが生産計画が立てにくくなるなどの影響が懸念される、と指摘しています。
     
    2020年度は1年間無料サービスを掲げて参入した楽天モバイルが話題となったのに続き、2021年度は3大キャリアによるオンライン限定の新料金プランもあり、スマートフォン市場の動向が高い関心を集める状況が続きそうです。
     
     
    Source:MM総研
    (hato)

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