2021年5月3日16:29公開 / 2021年5月3日20:32更新

読了まで 225

Facebook、“サービスを無料で提供するため”にトラッキングの許可を求めている?

facebook プロンプト


 
iOS14.5から「アプリのトラッキングの透明性」(ATT)が導入され、使用するアプリに他社のアプリやWebサイトを横断してアクティビティを追跡することを許可するかどうか、ユーザー自身に選択権が与えられるようになりました。ATTは、広告収入を主な収益源とするソーシャルネットワーキングサービスへの影響が特に大きいとされていますが、Facebook奇妙なATTプロンプトを表示している、と報じられています。

ATTプロンプトの内容はアプリ開発者が決められる

AppleがiOS14.5で新たに導入した「アプリのトラッキングの透明性」により、アプリを開くと、「(アプリ名)が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可しますか?」という質問が表示され、ユーザーは「トラッキングしないように要求」か「許可」するかを選択することができるようになりました。
 
トラッキングを求めるプロンプトの説明文の内容はアプリ開発者が決めることができますが、改訂されたガイドラインにはトラッキングの説明時にやってはいけない4つのことが記載されており、違反した場合にはApp Storeからアプリが取り下げられる可能性がある、とApple役員がコメントしています。

トラッキングを許可しなければ有料になることを示唆?

兼ねてからATTの導入に対して強い反発を示していたFacebookは、ユーザーがアプリにトラッキングを許可する理由として、“サービスを無料で提供し続けるため”という不可思議な文章をプロンプト内に掲載していることが明らかになりました。
 
問題の文章は、FacebookとInstagramの両アプリのプロンプトに記載されているようです。
 


 
AppleガイドラインのATTの説明でやってはいけないことのひとつに、ユーザーがトラッキングを許可しないと選択してもアプリの機能を制限してはならない、というものがありますが、Facebookのプロンプトは、あたかもトラッキングを許可しなければ今後アプリが有料化することを示唆しているようにも聞こえます。
 
Facebookのプロンプトに関して米メディアThe VergeはAppleに意見を求めましたが、コメントは得られていないようです。
 
 
Source:The Verge
(lexi)

カテゴリ : 最新情報   タグ : , , ,
著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

▼ 最新情報を受け取る

Twitterで最新情報をみる
Facebookで最新情報をみる
IMアプリをインストールする
feedlyで最新情報をみる