Apple、実現可能な二酸化炭素削減に向け2億ドル規模の「再生基金」設立を発表

    Apple Restore Fund

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    Appleは現地時間4月15日、温室効果ガス削減のために総額2億ドル(約216億円)「Restore Fund(再生基金)」を設立し、二酸化炭素削減に向けた、実現可能な取り組みを発表しました。

    金銭的リターンを伴う、実現可能な二酸化炭素削減目指す

    Appleが設立したRestore Fundは、大気中からの二酸化炭素削減を目指す森林プロジェクトに直接投資し、投資家が金銭的リターンを得られる、実現可能な財政モデルを提示することを通じ、森林再生に向けた投資活動の拡大を目的としています。
     
    総額2億ドルのRestore Fundは、環境保護団体コンサベーション・インターナショナル、投資銀行ゴールドマン・サックスとの共同プロジェクトで、乗用車20万台分の燃料に匹敵する、年間100万トンの二酸化炭素削減を目指しています。
     
    Apple Restore Fund
     

    カーボンニュートラル実現の25%を担うRestore Fund

    Restore Fundの設立は、Appleとサプライヤー各社を含むバリューチェーン全体で、2030年までに100%カーボンニュートラル実現を目指す取り組みの一環として実施されます。
     
    Appleのサプライチェーンと製品で、2030年までに直接的に削減できる二酸化炭素は75%の削減が見込まれており、残り25%はRestore Fundを通じて森林が二酸化炭素を吸収する効果によって実現する計画です。
     
    Apple Restore Fund
     
    Restore Fundでは、緩衝地帯や自然保護区の設定を通じて、生物多様性の向上につながる「働く森林」への投資を優先する方針です。

    iPhoneのパッケージ用の木材繊維、調達にも配慮

    Appleは、森林保護を含む環境保護に熱心に取り組んでいます。
     
    Appleが森林保護の取り組みを積極的に紹介した2017年以降、iPhoneをはじめとするApple製品のパッケージには、プラスチックの代わりに木材繊維が使用されています。
     
    Apple iPhone パッケージ
     
    この木材繊維についてAppleは、100%バージンの素材であり、「働く森林」と同様に責任ある方法で調達され、再生可能な素材だけで製品を作るという取り組みを代弁するもの、と説明しています。
     
    Appleは、2015年からはアメリカと中国で100万エーカー(約4,000平方キロメートル)の森林の管理にも取り組んでいます

    Apple Payでの購入1回で1ドルを寄付

    Appleは、アースデイの4月22日までの期間、AppleのWebサイトやApple Storeアプリ、Apple Store店頭でのApple Payを使った購入1回につき、1ドルをコンサベーション・インターナショナルに寄付すると発表しています。
     
     
    Source:Apple
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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