H&M、新疆ウイグル自治区からの原料調達の中止表明で中国のマップアプリから削除

H&M

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スウェーデンのアパレルメーカーH&Mは、強制労働が行われているとされる中国新疆ウイグル自治区から原料の買い付けを今後行わない、と発表しました。その結果として、Apple「マップ」を含む、中国国内のすべてのマップサービス、配車サービス、EコマースアプリでH&Mが検索不可となっている、と米The Wall Street Journalが伝えています。

400店舗すべて検索不可に

H&Mは中国国内に400以上の直営店を抱えていますが、全店舗が中国国内のアプリから抹消された、と報じられています。Apple「マップ」で検索しても出てこず、中国のマッププラットフォームBaiduでも検索に引っかからないようです。
 
H&Mがマップから削除されたのは、新疆ウイグル自治区から綿の調達を中止したためとされています。
 
AP通信によれば、 新疆ウイグル自治区では100万人以上(その多くをイスラム系ウイグル人が占める)が強制労働を強いられているとのことです。

中国のカメラサプライヤーはAppleサプライチェーンから締め出し

昨年、AppleのカメラサプライヤーO-Filmが新疆ウイグル自治区での強制労働に関与しているとの告発がありました。Appleは当初、人権侵害の証拠は見つからなかったとしましたが、その後O-FilmはAppleサプライチェーンから締め出されたことが明らかになっています。
 
ウイグル人のジェノサイドに関与した武装集団のアプリがApp Storeに掲載されていたと報じられたばかりで、Appleは対応に追われているようです。
 
 
Source:The Wall Street Journal, AP通信 via AppleInsider
Photo:Marco Verch/ccnull.de
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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