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2021年3月25日 01時14分

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Apple、未発表製品の情報流出防止のためサプライヤー工場の監視強化

Apple Supplier Responsibility 2013 Progress Report サプライヤー責任


 
Appleは、iPhoneなどの製造を担当するサプライヤーの工場で、従業員への監視を強化し、未発表製品の情報流出にいっそう神経をとがらせているようです。

サプライヤー工場からの情報流出に

Appleが、FoxconnやPegatronといった主要サプライヤーの工場から未発表製品の情報流出を防ぐための新たなガイドラインを制定した、とAppleの内部文書を入手したThe Informationが報じています。
 
Appleは、サプライヤーに対して、工場従業員の生体認証を必須としているのに加え、全従業員の犯罪歴調査の実施や、監視カメラの増設を求めており、機密情報の流出のための対策を強化しています。
 
なおAppleの新ガイドラインでは、Appleの従業員がサプライヤーの工場に立ち入る際の生体認証は必須事項から除外されているそうです。

部品の動きにも目を光らせるApple

Appleは同時に、部品の移動時間にも目を光らせ始めた、と主要サプライヤーWistronのインド事業に詳しい人物は語っています。
 
すでに複数の工場で稼働しているApple独自開発のシステムは、製造過程で部品が一箇所にとどまる時間に許容範囲を設けており、許容範囲を超えると警報が鳴るほか、製造状況のデータを収集・分析し、工場従業員が手を抜いていないかを監視しているそうです。

出入りする車両は4方向から録画、映像は180日以上保管

Appleの新しいガイドラインでは、工場従業員が取扱注意の部品を持ち歩いた場合に詳細な記録を残すことや、来訪者が工場に立ち入るには政府発行の身分証明書の提示も求めています。
 
さらに、監視カメラについての要求も強化されています。工場に出入りする輸送車両は必ず4方向から撮影し、試作品や不良品を破壊する様子を記録した映像と同様、最低でも180日間は保存することが義務付けられています。

Apple、プライバシーでダブルスタンダードに?

Appleによるサプライヤーへの監視強化は、機密情報保護という目的があるとはいえ、プライバシーに対する法律が比較的緩やかな国で実施されており、ダブルスタンダードになっているのではないか、とThe Informationは指摘しています。
 
また、工場従業員たちからは、Appleはプライバシー保護重視を掲げているのに、その基準は自分たちには適用されないようだ、との声も聞かれたそうです。

国家機密の専門家によるチームを持つApple

Appleは、FBIやCIAやシークレットサービスなどで国家機密を扱う専門家で編成されたグローバル・セキュリティ・チームを結成しており、機密情報流出への対策を強化していることが、2017年に流出したAppleの社内会議の音声で明らかになっています。
 
近年は、サプライヤーよりもApple従業員による情報流出が問題視されており、2018年にAppleは、機密情報を漏らした従業員は解雇だけでなく法的措置を取る、と社内ブログで警告しています

 
 
Source:The Information via 9to5Mac
Photo:Apple(PDF)
(hato)

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