2020年の折りたたみスマートフォン販売台数は10倍増 Samsungがシェア首位

    Samsungのオフィスの画像

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    折りたためば小型スマートフォン、広げればタブレットクラスの大画面スマートフォンとして使える折りたたみスマートフォンが勢力を広げています。2020年の折りたたみスマートフォン販売台数は前年比1,000%増となったそうで、2021年も大きな成長が見込まれているとのことです。メーカー別ではSamsungが市場をけん引しています。

    前年比1,000%増の220万台が販売された2020年

    調査会社のDSCCによると、2020年に販売された折りたたみスマートフォンは220万台で、前年比1,000%増となりました。ここでの「折りたたみスマートフォン」には巻き取りディスプレイ型のスマートフォンも含まれます。
     
    メーカー別ではSamsungが2020年第4四半期(10月~12月)に91.5%のシェアを獲得し、圧倒的な首位でした。2020年全体でも87%のシェアとなっています。
     
    機種別ではSamsung Z Flipが約50%のシェアで首位、Samsung Z Fold 2がそれに続いて2位でした。
     
    地域別ではSamsungの本拠地である韓国が折りたたみスマートフォン市場をけん引しています。

    2021年はさらに折りたたみスマートフォンが台数を拡大

    折りたたみスマートフォンの出荷台数は2021年第4四半期に大きく伸び、2020年第1四半期(1月~3月)から2021年第2四半期(4月~6月)の合計よりも台数が多くなると予想されているそうです。
     
    折りたたみスマートフォンの販売台数予測の画像
     
    この理由として、まず、Samsungが少なくとも3つの折りたたみスマートフォンモデルを発売する予定であることが挙げられています。
     
    また、Samsungが超薄型ガラスを採用した折りたたみ式ディスプレイを2021年下期(7月~12月)からほかのメーカーにも販売する予定で、少なくとも8つのブランドから12種類以上の折りたたみスマートフォンが販売されるそうです。
     
    2021年の年間では折りたたみスマートフォンの販売台数は510万台に達し、2020年比で128%増になると見込まれています。収益は137%増の86億ドル(約9,367億円)になるとのことです。
     
    2019年から2021年の折りたたみスマートフォン用パネルとスマホ自体の台数推移の画像
     
    メーカー別では2021年もSamsungが81%の台数シェアで引き続き市場をけん引するとみられます。
     
    Appleも折りたたみスマートフォンを開発しているとされ、2023年に発表されるとの予想です。

     
     
    Source:DSCC via Gizchina
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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