700万ptで戦闘機?ペプシのCMがApple TV+のドキュメンタリーに

pepsi ペプシコーラ CM

pepsi ペプシコーラ CM
 
Appleが新たに、1990年代に展開され裁判沙汰にもなったペプシコーラの販売促進キャンペーンを、Apple TV+向けのドキュメンタリーとして手掛けていることが分かりました。

700万ペプシポイントで戦闘機?

予定されているドキュメンタリーの題名は「The Jet」で、一見するとペプシコーラとは関係がないようにも思えます。しかし、これはペプシコーラを販売するPepsiCoが1995年〜1996年頃にキャンペーンの一環として、700万ペプシポイントを貯めれば、戦闘機(Harrier jet)と交換できるかのようなCMを公開したことに由来します。
 

 
CMでは、Tシャツなら75ペプシポイント、レザージャケットなら 1,450ペプシポイント……と続き、最終的には700万ポイントを集め、バスの代わりにHarrierで学校に乗り付ける少年が登場します。PepsiCoとしては、Tシャツやレザージャケットと異なり、戦闘機はジョークのつもりでした。700万ペプシポイントを集めるには、毎日190本のペプシコーラを100年間購入する必要があったからです。

まさかの裁判沙汰に

しかし、当時大学生だった男性が不足ぶんのポイントを現金70万ドル(約7,700万円)で補い、Harrierを入手しようとする奇策に出ます。不足したポイントは1ペプシポイントにつき10セント(約10円)で購入することができたためです。驚いたPepsiCo側は実際のカタログにHarrierは記載されておらず、ジョークだと取り合わなかったものの、男性は同社に対して訴訟を起こしました。
 
最終的に裁判所は「常識的に考えれば、70万ドルぶんのポイントでHarrierが入手できるとは考えられない」と判決を下したものの、この事件の影響で、CM内に表示されるHarrierに必要なペプシポイントは、従来の700万ペプシポイントから7億ペプシポイントに変更されました。
 
Apple TV+のドキュメンタリーで、この顛末がどのように描かれるのかは不明ですが、ユーモアたっぷりの内容となるのは間違いなさそうです。なお、他企業ものの番組として、Appleは実在する企業WeWorkの興亡を描いたドラマも製作していると考えられています。
 
 
Source:iMore,コーラ白書
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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