2020年のスマートスピーカー出荷台数が1億5,000万台を突破 Appleも好調

    Amazon Echoの画像

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    新型コロナウイルスによる影響を受けたにもかかわらず、2020年のスマートスピーカー市場は好調で、出荷台数は過去最高を記録しました。AppleもHomePod miniの発売により、大きくシェアを伸ばしています。

    過去最高の1億5,000万台を突破したスマートスピーカー市場

    調査会社のStrategy Analyticsによると、2020年のスマートディスプレイを含むスマートスピーカーの出荷台数は1億5,000万台を突破し、過去最高を記録したそうです。
     
    Apple、Amazon、Google、Alibaba、Baiduの各社が新モデルをホリデーショッピングシーズンに間に合うように投入したことで、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた年にもかかわらず、このような結果となりました。
     
    また、2020年第4四半期(10月~12月)に出荷されたスマートディスプレイはスマートスピーカー市場全体の26%を占め、2019年第4四半期の22%からさらに増加しました。
     
    さまざまなサイズや価格帯のモデルが発売され、消費者の選択肢が増えたことが、スマートディスプレイの力強い成長に貢献したとみられています。

    AppleがHomePod miniの投入で過去最高のシェアを記録

    メーカー別にみると、Appleは11月にHomePod miniを発売したことで、2020年第4四半期の出荷台数が前年同期比で74%増となりました。この結果、Appleの2020年第4四半期の市場シェアは7.8%となり、過去最高を記録しました。
     
    2020年第4四半期のスマートスピーカーとスマートディスプレイのシェア
     
    2020年第4四半期にシェアがトップだったのはAmazonで、28.3%のシェアを獲得しました。これは、同社の主力セールであるプライムデーが遅れて開催されたことと、季節的な需要が旺盛であったことから、2四半期にわたって減少していたEchoスピーカーの前年同期比成長率が戻ったためです。
     
    スマートスピーカー市場は、世界的な電子部品の供給不足が続くため、2021年初頭までは在庫供給が切迫した状況が続くと予想されています。しかしながら、ここを乗り切ることができれば、中国での継続的な回復と、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカといったスマートスピーカー普及率の低い市場が、2021年の成長のための強固な土台を提供するとみられます。

     
     
    Source:Strategy Analytics
    Photo:ぱくたそ
    (ハウザー)

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