iOS14のプライバシー機能、Twitterの収益に中程度の影響

プライバシー機能

プライバシー機能
 
iOS14の次期バージョンに搭載される予定のプライバシー機能はさまざまな影響をもたらすと指摘されています。中でもiOSアプリに表示される広告から収入を得ている企業にとっては大きな影響が出ると予想されており、Twitterもこの機能が導入されることで自社の収益に中程度の影響が出ると予測しています。

ターゲット広告に影響

Twitterは9日(現地時間)に2020年第4四半期の業績発表を行い、その席で今年度の業績について「新型コロナウイルスの影響が改善すれば、2021年の支出よりも収益が早く伸びる。Appleが今後導入を予定しているiOS14のプライバシー機能が収益に与える影響を考慮に入れている」との見通しを発表しました。プライバシー機能が同社収益に与える影響は「中程度」とし、この機能の導入はある程度業績を押し下げると予想しています。
 
Apple プライバシー
 
iOS14の次回のアップデートで搭載される予定のプライバシー機能によって多くのインターネット広告で使われているターゲットを絞った広告の表示が難しくなるとされます。そのためFacebookでは効果的な広告表示が難しくなるとしてAppleのプライバシー機能を強く批判しています。これと同様の影響がTwitterにも出てくると予測され、今回の業績予測に反映された形です。
 
Appleもプライバシー機能の導入が多くの企業に影響を与えることを考慮して、その導入時期を延期した経緯があります。しかし次のアップデート(おそらく3月頃)で導入される可能性が高く、多くの企業がその対策を急がなくてはいけない状況になっています。プライバシー機能はSNS運営企業、アプリ開発企業の収益構造を変えてしまう可能性もあるだけに、今後の動向には注意する必要がありそうです。
 
 
Source:AppleInsider
(KAZ)

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