Googleアプリ、トラッキングID使用を停止。iOS14対応のため
Appleは近く、iPhone、iPad、Apple TVアプリの開発者に対し、ユーザーをトラッキングする場合、許可を求めることを義務付ける方針です。
Googleはこの方針に対応するため、iOSアプリにおけるトラッキングIDを今後使用しないと発表しました。
許可を求めるプロンプトが表示
Appleはアプリ開発者に対し、広告主が個人個人に合わせた広告を打ったり、効果的なに広告を表示したりするためのIDFA(Identifier for Advertisers:Appleの端末にランダムに割り当てられる広告識別子)を使用する場合、ユーザーに許可を取ることを義務化する、と通知しています。
今後iOS14、iPadOS14、tvOS14をインストールしたデバイスでは、アプリによるトラッキングの許可を求めるプロンプトが表示されるようになります(トップ画像)。
GoogleはIDFAを収集しないと宣言
Googleはこの変更に対応するため、同社のiOSアプリでは今後IDFAを収集しないと発表しました。つまりGoogleのiOSアプリでは、トップ画像のようなプロンプトは表示されないということになります。
Googleは公式ブログにおいて、Appleの新方針によって、アプリ開発者のGoogle広告収益は大幅に減るだろうと記しています。
いまだにiOSアプリを更新していないGoogle
Appleはまたアプリ開発者に対し、2020年12月8日以降にアップデートまたは新規リリースされたiOSアプリについては、プライバシーラベルの表示を義務付けています。
Googleは、プライバシーラベルの表示を回避するため、iOSアプリを更新していないとの指摘に対し、1月初めに「今週もしくは来週にもアプリをアップデートする」としていましたが、1月28日現在も、Gmail、Googleマップ、YouTube、Google Photosなど、筆者が確認できる限りのiOSアプリは、1カ月以上アップデートされておらず、プライバシーラベルも表示されていない状態です。