Apple TV+加入者の62%は無料トライアル

最新調査の結果から、Appleの動画サブスクリプションサービスApple TV+利用者のうち、62%が無料トライアルの利用者であることが判明しました。
無料トライアル期間を延長
MoffettNathan/HarrisXによる、2020年第4四半期(10月〜12月)におけるストリーミング・ビデオ・オン・デマンド(SVOD)サービス利用調査から、Apple TV+利用者の62%が、無料トライアル期間中であることがわかりました。AppleはApple製品購入者に対し、1年間の無料トライアルを提供しています。
同社は無料期間を延長、つい最近再延長しました。
無料トライアルの3割が有料に切り替える意志なし
問題なのは無料の利用者が多いことではありません。Varietyが指摘するのは、現在Apple TV+を無料で利用している人の29%が、お試し期間が終わったらそのまま利用を終了すると回答している点です。月額4.99ドル(日本では600円)を払ってサービスを継続したいと答えたのは、わずか30%でした(残りは「わからない」と回答)。
一方競合するDisney+の加入者のうち、無料トライアル利用者の割合は16%ですが、そのうち48%はトライアル期間が終了したら有料サービスへ切り替えると回答、利用をそのまま終了すると答えたのは19%でした。
米国ではApple TV+利用者が減少
Varietyは、Apple TV+の最大の問題は、コンテンツの少なさだと指摘します。ほかのSVODサービスが数千のタイトルを揃えているのに対し、現在Apple TV+が提供しているのは計55のオリジナルコンテンツのみです。
また米国におけるApple TV+の利用者は減少しています。MoffettNathanの報告書によれば、SVOD利用者のうち、2020年11月時点でApple TV+を利用していると答えたのは10%でしたが、翌12月には8%へと減っています。12月時点ではNetflixを利用していると答えた人が最も多く(72%)、次に多いのがAmazon Prime Video(52%)、その後にHulu(39%)、Disney+(31%)、HBO Max(13%)と続いています。