Apple、一般企業の接触通知アプリ排除で訴えられる

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    Appleは新型コロナウイルス陽性者との接触を通知する接触通知アプリについて、公的機関が提供するもの以外をApp Storeから排除しています。しかしこの排除がAppleによる反競争的な行為であるとアメリカで訴訟に発展しています。

    政府機関と特定の医療機関限定

    新型コロナウイルスに感染したユーザーとの接触履歴を確認できるアプリは日本だけでなく世界中の国々で利用されています。ただApp Storeで公開できるアプリは公的機関やAppleが認定した医療機関が開発したアプリに限られています。これは通知の信頼性確保のための他、多数のアプリが公開されることでユーザーが分散して通知の効率を下げることを防ぐためでもあるのですが、アプリを排除された企業は不満を持っているようです。
     
    新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)
     
    アメリカでは接触確認アプリをApp Storeから排除された企業がAppleを訴える事態に発展しています。訴訟はニューハンプシャーの地方裁判所で提起され、これから審理が行われる予定となっていますが、原告側はAppleのアプリ排除が反競争的な行為に当たると主張しています。
     
    訴えを起こした企業は「どのアプリケーションが公開されるか、公開されないかを任意に決定するAppleの権能は実質的な反競争的効果をもたらす」とし、今回のような非常に公共性が高く重要な分野でもAppleが任意にアプリの排除すべきでないとも主張しており、そうした行為の恒久的な禁止も求めています。
     
     
    Source:AppleInsider
    (KAZ)

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