MediaTek、2020年第3四半期のチップの市場シェアでQualcommを凌駕
台湾チップメーカーMediaTekは、2020年第3四半期(7月〜9月)にチップ市場シェアで米大手チップメーカーQualcommを上回ったことが調査会社Counterpoint Researchの調査で明らかになりました。
2020年第2四半期はシェア2位だったMediaTek
2020年第2四半期(4月〜6月)のチップ市場シェアでは、MediaTekは26%のシェアでQualcommに次ぐ2位のチップメーカーとなっていましたが、2020年第3四半期に31%のシェアを獲得し、チップメーカーとして世界トップになったことがわかりました。MediaTekの躍進は、インドと中国で100ドル〜250ドル(約10,350円〜25,875円)のデバイスに多くのMediaTekチップが搭載されたことに起因するとされています。
多くのシェアを占めたその他のチップメーカーには、Samsung、Huawei所有のHiSilicon、Apple、UNISOCなどが挙げられます。
5GチップのシェアではQualcommがトップに
チップ全体のシェアではMediaTekに1位の座を受け渡してしまったQualcommですが、5Gチップのシェアでは2020年第3四半期に39%でトップとなっています。
MediaTekの5Gチップも多くのデバイスに採用されたようで、アナリストのアンキット・マルホトラ氏によれば、世界で最も安い5Gスマホ「realme V3」や、ヨーロッパで最も廉価な5Gデバイス「realme 7 5G」にMediaTek製5Gチップが搭載されているとのことです。
Source:Counterpoint Research via Gizmochina
(lexi)