Facebook従業員でさえも「Appleの新プライバシー方針への批判は偽善」と主張

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    Appleは2021年の初めからiOS14で新プライバシー方針の導入を予定しており、アプリはトラッキングを行う前にユーザーの許可を得る必要が出てきますが、Facebookは「自由なインターネットを侵害している」として真っ向からポリシーに反対する立場を表明しています。FacebookはAppleのプライバシー方針に関する社内ミーティングを行ったとされていますが、Facebook従業員の中には自社の主張は「あまり意味が通らない」と考えている人もいるようです。

    Facebookは中小事業者の立場に立っていると主張

    Appleの新プライバシー方針では、すべてのAppleプラットフォームを対象に、アプリをダウンロードする前に、ユーザーがプライバシー方針を確認できるようになる見通しです。
     
    これにより、アプリは隠れてトラッキングを行うことができなくなるため、Facebookなどのユーザーデータを主な収入源とするプラットフォームは強く反発しています。
     
    Facebookは12月半ば、New York Times、Wall Street Journalなどの米有力紙に「すべての中小企業のためにAppleに立ち向かいます」と題した一面広告を打ちました。
     
    Facebookは、「パーソナライズ広告がなければ、平均的な中小事業者の広告主は、広告あたり60%以上の売上を失うとのFacebookのデータがある」と主張しています。

    Facebook従業員でさえも主張に疑問

    Facebookが社内で催したAppleの新プライバシー方針について語り合うミーティングでは、同社のエンジニアの一人が次のようにコメントしたとBuzzFeed Newsが伝えています。
     

    人々の知らないところで悪いことをしているのを思いやりのあるようなメッセージで正当化しようとしているようにしか思えない。

     
    FacebookはAppleの新プライバシー方針に関してユーザーに忠告するバナーも自社プラットフォーム内に設置しましたが、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「収集されるデータと、それがどのように使用されるべきかについて、ユーザーが選択肢を持つべきだと信じている」とFacebookの姿勢を批判する内容を投稿しています。
     
     
    Source:BuzzFeed News
    Photo:Facebook
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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