Apple、iPhone12投入でインドスマホ市場におけるシェア拡大のチャンス
長年インドのスマートフォン市場で苦戦を強いられてきたAppleが、5G対応のiPhone12シリーズ投入により、シェアを大きく拡大する可能性があると、The Motley Foolが伝えています。
インドで好調のiPhone12シリーズ
インドにおける10月末時点でのiPhone12シリーズの予約台数は、過去最高を記録しました。また2020年第2四半期(4月〜6月)のインドでのiPhone出荷台数は、スマートフォン全体の出荷台数が対前年同期比でほぼ半減したにも関わらず、5%増えたと見積もられています。
2020年第3四半期(7月〜9月)についても調査会社Canalysは、インドでのiPhone出荷台数は前年同期比二桁成長の80万台と予想しています。これはスマートフォン全体での出荷台数が前年同期比8%増という成長率を上回ったことになります。
現地生産開始で期待できる値下がり
他の地域や国々に比べ、iPhone12シリーズの販売価格が高いことで知られるインドですが、The Motley Foolは今後インドでの現地生産が始まれば(来年4月には開始されるとの噂)、これまでのほかのインド産iPhone同様、アメリカでの販売価格近くまで下がると予想しています。値段が下がれば、売上もさらに伸びるでしょう。
インドでのiPhone出荷台数が増えるもうひとつの理由として挙げられるのが、9月にオープンしたAppleオンラインストアです。これによりAppleは、オンラインとはいえインド国内でiPhoneを含むApple製品を直販可能となりました。
2021年に本格導入
インドにおける5Gサービスはまだほとんど始まっていませんが、同国最大の通信キャリアであるJioはQualcommと提携、2021年の本格導入を予定しています。
現時点ではインドのスマートフォン出荷台数全体に占める5Gスマホの割合は1%とわずかですが、CyberMedia Researchは 2025年にはインドにおける5Gスマホ販売台数は1億4,400万台に達すると予測しています。
Source:The Motley Fool
(lunatic)