AppleとAmazonのARMアーキテクチャ採用拡大でプロセッサ業界に変革か?
中国IT之家がプロセッサ市場に関し、AppleとAmazon(Amazon Web Services)がIntelプロセッサから、自社開発のARMアーキテクチャに基づくチップに移行していることで、プロセッサ業界に今後大きな変革が訪れるだろうと報じています。
Amazon Web Servicesも採用
IT之家は、AppleとAmazonの両社ともにIntelプロセッサ搭載システムから自社開発のARMアーキテクチャ採用チップへ移行しており、この2社の動きが今後のプロセッサ市場に大きな変革をもたらす可能性があると伝えています。
IT之家によれば、AWS(Amazon Web Services)が開発したGraviton2チップはIntelプロセッサよりも優れたパフォーマンスながら、価格は5分の1以下とのことです。
MicrosoftもQualcommと協力し、独自チップ「Microsoft SQ2」が選択可能なSurface Pro Xを販売していますが、まだそれほどの販売規模には達していないようです。
Amazonは、Intelプロセッサも継続採用中
Intelコーポレーション副社長であるリサ・スペルマン氏は、Intelは継続してより高速なx86プロセッサを製造しており、長年にわたってコンシューマー市場とデータセンターにサービスを提供してきたとして、今後もx86エコシステムに基づき、互換性と高いパフォーマンスを、顧客の要望の応じて提供できると述べています。
Amazonは、開発者がAWSのクラウドを通じてmacOS対応ソフトウェアを開発できるよう、同社データセンターにIntelプロセッサ搭載Mac miniを導入する計画を進めているようです。
ラップトップ市場で急拡大との予測
ARMアーキテクチャをもとにしたチップの採用拡大は今後も続くと見込まれており、調査会社のGartnerは、ラップトップ市場におけるARMアーキテクチャベースのチップの市場シェアは現在の1.1%から、2024年には13.5%まで拡大すると予想しています。
Source:IT之家 via Gizchina, TechCrunch, AnandTech, Star Tribune, AWS
Photo:STH
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