App Storeの手数料値下げプログラムで懸念される問題とは
Appleは年間収益が100万ドル(約1億円)以下の事業者に対し、App Storeの手数料率を通常の30%から15%に引き下げると発表しました。
この新方針について、収益が100万ドルを超える事業者が不満を唱えたのは当然として、収益がボーダーラインにある開発者からも懸念の声が上っています。
実は問題あり?のプログラム
有名テック系ブロガーのジョン・グルーバー氏はこの方針の問題点を次のように指摘しています。
新規の開発者がプログラムに加入(手数料15%が適用されると仮定)、アプリが順調に売れて120万ドルの売上を計上したとしよう。売上120万ドルで手数料15%が適用されると収益は102万ドルとなり、翌年の手数料率は30%となる。
翌年の売上の成長率が横ばいで、前年と同じく120万ドルだった場合、30%の手数料が課されるため彼らの取り分は84万ドルになってしまう。前の年と同じ額の収益(102万ドル)を得るには、150万ドル売り上げなければならない。
Small Business Programに加入している開発者は、年度末の売上が120万ドルに近づいたら、アプリをApp Storeから取り上げる、あるいは値下げするなどして、売上がしきい値を越えないようにするかも知れない。
グルーバー氏の提案
この問題の解決方法としてグルーバー氏は、毎年年初めに基準をリセットし、売上が100万ドルに達していない開発者は達するまでは15%、100万ドルに到達した時点で30%にするという案を提示しています。
Source:Daring Fireball via 9to5Mac
(lunatic)