IntelとAMDのx86系モバイルCPU、M1にベンチマークスコアで勝利

    Apple M1

    Apple M1
     
    Appleが最近発表した初のAppleシリコン「M1」チップの性能の高さを評価する報道が相次いでいますが、「M1はすばらしいチップだが、最速のモバイルCPUではない」と、Wccftechが記しています。

    IntelやAMDチップは古いプロセスで製造

    同メディアがその根拠として挙げているのがCPUベンチマークソフトCinebench R23のベンチマーク結果です。M1チップ(8コア、3.20GHz)のシングルコアは1,498で、Intel Core i7のスコアを下回っています。
     
    またWccftechが指摘するのは、M1が最新の5ナノメートル(nm)プロセスで製造されているという点です。それに対し、今回同メディアが比較対象として挙げているAMDのチップは7nm、Intel Core i7に至っては10nmと14nmで製造されています。
     
    Apple-M1-Cinebench-R23-Benchmarks-2-1030x577

    マルチスコアではAMDチップのスコアを下回る

    製造プロセス自体はTSMCの技術であり、Appleのアーキテクチャやエンジニアリングには関係ないといえ、製造プロセスで先行するというアドバンテージを持ちながらも、Cinebench R23ベンチマークのシングルスコアではIntelチップに、マルチコアスコアではAMDチップに負けていると、Wccftechは指摘します。
     
    複数のアルゴリズムを用いるGeekbenchとは異なり、Cinebenchは純粋にプロセッサの性能のみを測定するソフトウェアです。今回Wccftechが表としてまとめているチップはいずれも8コア構成(Intel Core i7 1185G7除く)のモバイルCPUです。
     
    Apple-M1-Cinebench-R23-Benchmarks-1030x577

     
     
    Source:Wccftech
    (lunatic)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次