M1チップ、Intelプロセッサより少ないメモリでも高い処理能力を実現か
米メディアBloombergのマーク・ガーマン記者が、M1チップのGeekbench 5スコアを取り上げ、「M1チップ搭載Macは効率も高く、ソフトウェアとの統合効果も考えれば、Intelプロセッサ搭載モデルほどのメモリは必要ないだろう」とTwitterに投稿しています。
もっと早く移行すべきだった?
ガーマン記者はM1チップのGeekbench 5スコアを取り上げ、AppleがIntelプロセッサ搭載13インチMacBook ProとMac miniをこれまで提供し続けてきたのは驚きだとしてきた自身の見解の理由に、同チップの高い処理能力を取り上げています。
M1チップより世代の古いA12Zを搭載した開発者移行キット(DTK:Developer Transition Kit)でも、処理能力はCore i9プロセッサを搭載した16インチMacBook Proに匹敵すると報告されていました。
The M1 chip is absurdly fast — and expect to see it branded as the A14X or A14Z in the 2021 iPad Pro. And given the efficiency and software integration unmatched by Intel, you probably don’t need as much RAM as you would otherwise for many tasks.
— Mark Gurman (@markgurman) November 12, 2020
ガーマン記者はM1チップが2021年モデルのiPad Pro用に、A14XもしくはA14Zと名称を変えて搭載されることに期待を示しています。
テック系メディアNotebookcheckも、M1チップとA14Xは密接に関連すると予想していました。
iOSとAndroidと同じ状況がメモリ搭載量に表れている?
また、M1チップ搭載13インチMacBook Proではメモリ搭載量がIntelプロセッサ搭載モデルの最大32GBに対し16GBと少なくなっていますが、「M1チップの高い効率と、ソフトウェアとの統合効果を考えると、Intelプロセッサ搭載モデルほどのメモリは必要ないだろう」と、ガーマン記者は述べています。
6GB RAMを搭載するiPhone12 Proと、倍の12GB RAMを搭載するGalaxy Note 20 Ultraの比較テストでもiPhone12 Proの方が優れているのが報告されており、その理由に「iOSのメモリ管理が優れている」ことがあげられていました。IntelプロセッサよりもmacOSに最適化されているであろうM1チップにも、同様の統合効果が期待されます。
Source:Mark Gurman(@markgurman)/Twitter
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