Apple、独自の検索エンジンを開発中?iOS14のホーム画面ですでに実装か
AppleとGoogleとの間のデフォルト検索エンジン設定の契約が、独占禁止法違反の疑いがあるとして米法務省の精査を受けていますが、Appleが独自の検索エンジンの開発を加速化させている、と英Financial Timesが伝えています。
iOS14のホーム画面の検索結果はGoogleではない?
FTによれば、最新iOSバージョンiOS14のホーム画面から検索したとき、独自の検索結果が表示され、Webサイトへの直リンクが行われているとのことです。
Appleは内部プロジェクトについて詳細を共有しないことで知られていますが、Googleとの間のデフォルト検索エンジン契約が精査の対象となっていることを受け、この動きはAppleがGoogleのライバルとなる独自の検索エンジンを開発していることを裏付ける、とFTは述べています。
Appleは2年前に元Google社員を雇用
Appleは2018年12月、Googleで8年間にわたって機械学習、研究、検索チームを指揮したジョン・ジャナンドレア氏を機械学習とAI戦略の上級副社長という役員ポジションに任命した、と発表しました。
「機械学習とAIは、人々のテクノロジーに対する関係の仕方を根本から変えており、顧客がすでに利益を享受しているため、Appleの将来にとって重要である。AI業界のリーダーのジョンを仲間に持つことができて幸運だ」とAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は人事について述べていましたが、Appleが独自の検索エンジンの開発を行っているとすると、ジャナンドレア氏の雇い入れは理にかなっていると見ることができます。
Googleは、iOSのデフォルト検索エンジン代としてAppleに年間80億ドル〜120億ドル(約8,392億円〜1兆2,588億円)を支払っている、とThe New York Timesが伝えたばかりです。
Source:Financial Times via MacRumors
Photo:Coywolf
(lexi)