macOSでHPのプリンターやAmazon Musicがマルウェア判定される不具合
macOSが誤ってマルウェア判定することで、一部ユーザーを対象にHewlett-Packard (以下HP)のプリンターが使えない、Amazon Musicの再生ができなくなるといったエラーが起きているようです。
アップデートに関係なく突然エラー
ニュースサイトAppleInsiderによると、macOSで突然、HPのプリンターがマルウェアを含んでおり「コンピュータにダメージを与える可能性がある」との警告が登場する事象が複数確認されているそうです。Twitterに公開された画像では、フレームワークファイル(HP Device Monitoring.framework)がマルウェア判定されており、Appleに通報する項目にチェックが入っています。
Apparently it’s a thing. And they quote tweet some dude named “Jim”. https://t.co/g2x8rGUVpG
— Tomb Fart ?♂️? (@tomwdart) October 23, 2020
実際にはマルウェアではなく、macOSが誤認することで起きていると考えられており、この警告に従って該当のファイルを削除すると、プリンターが使えなくなってしまいます。削除を選択しなかった場合でも、警告が表示され続けるようです。また、警告の発生でプリンターが使えなくなったユーザーの証言では、OSやドライバのアップデートは行っておらず、突然警告が出てきたとのことです。
なお、同様の事象はAmazon Musicでも報告されています。
Appleのマルウェア対策ソフトウェアが不具合?
執筆時点(10月24日午前1時)でAppleはコメントを発表していないため、はっきりとした原因は分かっていません。ただしAppleInsiderは、どうしてこの問題が世界的に発生したのかは不明だとしながらも、Appleの採用しているXProtect(ビルトイン型マルウェア対策ソフトウェア)が関係しているのではないか、とみています。
また、Apple独自のワイヤレス印刷機能「AirPrint」を使えば、警告対象となったHPのプリンターから印刷が可能なようです。
Source:Twitter-CrazyJim,AppleInsider
(kihachi)