iPhone12 Proのベンチマークスコアが新登場〜20%超の性能向上

    Apple A14 performance_03

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    10月14日(日本時間)に発表、16日に予約開始となったiPhone12 Proのパフォーマンス指標となる、ベンチマークスコアが新たに登場しました。以前のものよりマルチコアスコアが高いのが特徴です。

    A13から20%以上の性能向上

    基本的にSoCは、与えられたタスクの負荷度合いによってシングルコア(1つのコアで処理)とマルチコア(複数のコアで同時処理)を切り替えます。高負荷のゲームや動画編集、拡張現実(VR)や仮想現実(VR)といった複雑な処理のパフォーマンスを測るうえではマルチコアの性能が重要になってきます。
     
    新たに登場したiPhone12 Proベンチマークスコアは、Geekbench 5によるもので、シングルコアが1,597、マルチコアが4,152となっています。
     
    iphone12 pro ベンチマークスコア geekbench 5
     
    Geekbench 5のスコアが登場するのは今回が初めてではありませんが、この時の数値よりもマルチコアの数値が1,000以上高いのが特徴です。同じくA14 Bionicチップを搭載したiPad Air(第4世代)と同等(シングルコア1,583、マルチコア4,198)のパフォーマンスであることから、新たに登場したベンチマークスコアの方がより真実味があると言えるでしょう。
     
    A13 Bionicを搭載した昨年のiPhone11 Proはシングルコア1,327、マルチコア3,289なので、ベンチマークスコアを基準にした場合、A14 Bionicはシングルコアで約20%、マルチコアで約26%のパフォーマンス向上が見込めます。

    ベンチマークスコア以外にも注目

    A14 Bionicのベンチマークスコアは、Android端末に搭載されるSnapdragon 865やアップデート版のSnapdragon 865 Plus、そして次世代のSnapdragon 875と比較されがちですが、このSoCの強みは単純なスコアだけでは測れません。
     
    例えば、A14 Bionicは機械学習専用コアであるNeural Engine(ニューラルエンジン)のコア数をA13の倍となる16に増やすことで、毎秒11兆回の演算処理が可能となっています。また、業界初の5nmチップを採用することで、118億個あるトランジスタ間の配置間隔が狭くなり、失われる電力を少なくする(電力を節約する)ことができるようになっています。
     
     
    Source:MacX,Geekbench 5,Apple
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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