iPhone12/12 Proのベンチマークスコアが新たに登場
iPhone12、iPhone12 Proのベンチマークスコアが登場しましたが、一部で期待されていたほどの高いスコアではないようです。Snapdragon 865を搭載したAndroidのハイエンドモデルよりも、AnTuTuのスコアが下回る結果となっています。
Snapdragon 865と比較しても控えめ
10月14日(日本時間)に発表されたiPhone12シリーズのうち、iPhone12/12 Proは10月23日に発売予定です。発売が間近に迫っているとあり、両デバイスについてベンチマークスコアを計測するAnTuTuでの測定結果が新たに登場しています。一般的にベンチマークスコアは、現実の用法とは異なる方法で測定されるため、スマートフォンの性能を正しく評価するものではありませんが、数値とパフォーマンスは大まかに比例する傾向にあります。
AnTuTuによる測定結果は、iPhone12が564,899点、iPhone12 Proが572,133点となっています。いずれもA14 Bionicを搭載していますが、RAM(メモリー)はiPhone12が4GBなのに対し、iPhone12 Proは6GBと違いがあります。これはニュースサイトMacRumorsの報道とも一致します。
Appleの説明では、A14 Bionicは「(前モデルと比較して)CPUパフォーマンスを40%高速化させた一方、新しい4コアのグラフィックスアーキテクチャがグラフィックス性能を30%向上」させているとのことですが、現行Androidスマートフォンのハイエンドモデルに搭載されているSnapdragon 865が600,000点を超えていることを思うと、いささか控えめな数値となっています。リーク情報に詳しいIce universe氏(@UniverseIce)の「A14 BionicはSnapdragon 865 Plusよりもスコアが低い」といった指摘を改めて裏付けた格好です。
ニュースサイトGSMArenaによると、7nmプロセス技術のA13 Bionicチップを積んだiPhone11 Pro Maxのスコアは536,883点なので、5nmのA14 Bionicを搭載したiPhone12シリーズは、前モデルから5〜6%ほどしかスコアが伸びていない計算です。なお、A14 Bionicは性能向上よりも電力効率向上を目的としているといった指摘も出ています。
Source:微博 via GSMArena,Apple
(kihachi)