iPhone12、超高速のミリ波が利用可能だと「5G」表示が変化

    Verizon iPhone12 5G

    Verizon iPhone12 5G
     
    iPhone12シリーズでは、5Gの中でもより高速なミリ波(mmWave)に接続中は「5G」の表示が切り替わることを、米大手キャリアVerizonのCMで確認することができます。

    5Gには2種類の周波数帯を使用

    iPhone12シリーズは5Gに対応しており、現在の主流である4Gよりも高速大容量で低遅延の通信が可能となります。
     
    Apple iPhone12 Pro 5G
     
    5Gには、ミリ波とサブ6GHzの2種類の周波数帯が使用されます。
     
    ミリ波は、理想的環境では最大4.0Gbpsという超高速通信が可能ですが、使用される周波数帯の特性上、カバーできるエリアが狭いという弱点があります。
     
    Apple Verizon 5G
     
    一方のサブ6GHzは、ミリ波よりも比較的電波が届きやすく広いエリアをカバーできるメリットがありますが、ミリ波ほどの超高速通信はできません。

    サブ6GHzのみ利用可能なら単に「5G」と表示

    米大手携帯キャリアVerizonが人気コメディアンのクリス・ロックを起用したCMで、同社が提供するミリ波サービス「5G Ultra Wideband」の高速通信がアピールされています。
     
    iPhone12 Proの画面が大きく映るシーンでは、画面右上の電波状態表示アイコンが「5G UW」と表示されているのが確認できます。
     
    Verizon iPhone12 5G
     
    なお、「5G Ultra Wideband」を使った超高速通信が可能なエリアは限定されており、サブ6GHzしか使えない状態では単に「5G」と表示されます
     
    VerizonのCMは、こちらでご覧ください。
     

     

    iPhone12発表イベントでも表示されていた

    Appleが現地時間10月13日に開催したイベントには、Verizonのハンス・ヴェストベリ最高経営責任者(CEO)が登壇し、「5G Ultra Wideband」をスタジアムや空港、全米各地の大都市から順次提供する、と発表しました。
     
    Apple Verizon 5G
     
    イベントで紹介されたフットボールの試合映像も、拡大して見ると「5GUW」と表示されていることがわかります。
     
    Apple iPhone12 Verizon 5G
     

    ミリ波対応のiPhone12は米国モデルのみ

    なお、iPhone12シリーズでミリ波が利用できるのは、アメリカで販売されるモデルのみです。
     
    アメリカで販売されるモデルには、本体側面のスリープ/スリープ解除ボタン下に、長円形の凹みのようなものがあり、これはミリ波対応のアンテナ部品とみられます
     
    iPhone12 シリーズ 日米 違い
     
    Source:Verizon/YouTube, The Verge
    Photo:Apple
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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