中国軍兵士、スマホアプリで軍事機密を漏えいし除隊処分に

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中国現地メディアSouth China Morning Postは、中国人民解放軍の兵士スマートフォンアプリを通じて、家族や友人に軍事機密を漏えいしたとして、9月下旬に処罰を受け、除隊処分になったと報じています。

WeChatでうっかり軍事機密を漏えい

South China Morning Postによると、人民解放軍東部戦区の部隊に所属するチェン氏は、規則に違反し無断で中古のスマートフォンを購入していました。
 
スマートフォンを入手したチェン氏は、WeChat等のアプリを通じて、友人や家族に軍事機密に属する情報を送信したり、軍関係の写真を送付したりしています。更には、オンラインゲームをプレイした際に、ゲーム仲間に軍人としての身分等を明かしてしまいました
 
なお、チェン氏は軍規違反で処罰され、大勢の同僚の前で自己批判をさせられた後、上司に階級章をはく奪され、除隊処分となっています。
 
なお、人民解放軍がどのようにしてチェン氏の行動を把握したのか、詳細は公表されていません。

中国軍は事例を周知し再教育を実施

チェン氏が所属していた人民解放軍東部戦区は、台湾海峡や東シナ海等の重要な地域を担当しており、軍上層部はチェン氏の事例を写真付きで部隊に周知し、兵士の再教育や、スマートフォンに関する検査を実施しています。
 
なお、英国メディアDaily Mailによると、事件が発生した9月下旬には、中国軍は米国高官の台湾訪問に対抗し、台湾海峡での軍事演習を実施していました。
 
各国の軍隊は、兵士のモバイル端末を通じた軍事機密漏えいを懸念しており、米海軍は2019年に支給端末でのTikTokの利用を禁止しています。
 
 
Source:South China Morning Post, Daily Mail
(seng)

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海外経験を活かし2020年からライターとして活動中。日々のお得情報から海外事件まで幅広くカバー。iPhone12 miniを愛用し、iPhone歴通算10年、Android通算5年程度。格安ガジェット好き。

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