米海軍、政府支給のモバイル端末でのTikTok使用を禁止


 
米国海軍が、政府が支給したモバイル端末において、動画アプリTikTokの使用を禁じたことがわかりました。Reutersが報じています。

TikTokアプリを削除するよう指示

現地時間12月17日、米海軍が軍所属者向けのFacebookページに、政府支給のモバイル端末にTikTokアプリを入れている場合即刻削除することを求める書き込みを投稿しました。削除しない場合、Navy Marine Corps Intranetへのアクセスをブロックするとも記されていた模様です。
 
米海軍は削除の理由について詳しく説明していませんが、米国国防総省の広報担当であるユライア・オーランド中佐は声明文において「既存の、また起こりつつある脅威に対処するため」と述べています。
 
TikTokは米国のティーンエイジャーの間で非常に人気がありますが、ここ数カ月、米政府機関では調査の対象となっていました。TikTokを開発運営しているのは中国のByteDanceです。

陸軍でもTikTokアプリの使用を控えるよう指示

チャック・シュマー上院議員が、陸軍の軍人がTikTokを使用していることについてセキュリティ上の懸念を表明したため、米陸軍では11月、同アプリの使用を控えるよう指示が下されています。
 
海軍の広報担当者によれば、海軍および海兵隊では、政府支給のスマートフォンに、ソーシャルメディアアプリを含む一般的なアプリをインストールすることが認められています。しかしセキュリティ上脅威となるとみなされた場合、特定アプリが禁じられることがあるとのことです。
 
国防総省のオーランド中佐は前述の声明文において、TikTokアプリの使用は個人情報漏洩のリスクにつながる可能性があると説明しています。

 
 
Source:Reuters
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次