2020年第3四半期のMac出荷台数は13%増〜リモートワーク追い風に
PC市場の拡大で2020年第3四半期(7月〜9月)のMac出荷台数が前年同期比で約13%増加したことが分かりました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でリモートワークやリモート授業が増えたことが関連していると考えられています。
Macシリーズは13.2%の増加
調査企業Canalysによると、2020年第3四半期でPC市場全体のデバイス出荷台数は前年同期比で12.7%増加し、合計で7,920万台が出荷されました。新型コロナウイルスの感染拡大で密集を避けるために講じられた、リモートワークやリモート授業といった新しい生活様式が需要を後押ししたようです。このうちAppleが出荷したMacシリーズは640万台で、前年同期比で13.2%の増加となりました。
Canalysでアナリストを務めるルーシャブ・ドシ(Rushabh Doshi)氏は「仕事と自宅の垣根が曖昧になるにつれ、幅広い利用シーンに対応したデバイスの重要性が増した」と分析、リモート局面では携行性や接続性、バッテリー寿命、ディスプレイやオーディオ品質などが重要視され、消費者にPCが好まれたと指摘しています。またリモートワークやリモート教育以外では、ゲーミング向けのPCも市場拡大に貢献しています。
市場が全体的に好調傾向
市場全体が好調だったため、メーカー別の出荷台数とシェアを見ると、いずれも前年同期比で出荷台数が伸びているのにもかかわらず、各社のシェアに大きな変動がないことが分かります。Appleは8%から8.1%へと微増しました。シェアランキングでは4位で、1位はLenovoで24.3%、2位はHewlett-Packard(HP)で23.6%、3位はDellで15.1%となっています。
第1四半期(1月〜3月)には大きく出荷台数が落ち込み、さらに第2四半期(4月〜6月)については「第1四半期に発生したような需要の継続は見込めない」と予測されていたことを思うと、第3四半期の大きな伸びでメーカー各社も胸をなで下ろしていることでしょう。
Source:Canalys via AppleInsider
(kihachi)