iPhone単体で「WAONカード」へのチャージや残高確認が可能に

イオンクレジットサービスが提供する、iOS向け「WAONステーション」アプリがアップデートを行い、iPhone単体でのWAONカードの読み書きに対応しています。
「WAONステーション」アプリが3年ぶりのアップデート
WAONステーションアプリは、PaSoRi(パソリ)と呼ばれるリーダー・ライター(カードの読み取り・書き込みを行う装置)とiPhoneをBluetooth接続することで、WAONカードの情報を読み取ったり、書き込み(チャージなど)を行うことができるアプリです。
今回、このアプリが3年ぶりにアップデートし、PaSoRiを用いないWAONカードの読み書きに対応しました。iPhone単体でアプリを利用するには、iPhone7以降の、iOS13以上を搭載したiPhoneが必要となっています。
iOS用PaSoRi(RC-S390)は生産終了
これまでiOS用のPaSoRi(RC-S390)は、WAONステーションアプリのほかにも「パソリユーティリティ」アプリや「パソリ対応 楽天Edyアプリ」「Suicaチャージ」アプリと一緒に用いることで、楽天EdyやSuica、nanaco、WAONの利用履歴や残高確認、一部アプリではチャージにも対応していました。
WAONステーションアプリでも、店舗に赴かずにWAONカードの利用状況確認やオートチャージ設定変更、ポイントダウンロードやチャージなどを行うことができます。
しかし、PaSoRiを発売するソニーではiOS用PaSoRi(RC-S390)を既に生産終了しており、先述の「パソリ対応 楽天Edyアプリ」や「Suicaチャージ」アプリは2021年にはサービスを完全に終了する予定です。
拡がるiPhoneのNFC利用
近年iPhoneにはApple Payに必須のNFCチップ(Felicaを含む)が搭載されるのが標準となりました。当初は主にApple Payでの支払いに利用されていましたが、年を経るごとにその用途は拡大しており、今ではNFCタグを(特定のアプリを用いなくても)自動で読み取りできるようになったり、Suicaカードの情報を読み取って、iPhone内に移行することができるまでになりました。
また記憶に新しいところでは、マイナンバーカードを用いた行政手続きやPASMOカードを読み取ってApple Payに追加するといった用途でも用いられています。
今回のWAONステーションアプリのアップデートにより、WAONカードとiPhoneを一緒に持ち歩くことで、モバイルWAONのような使い方もできそうです。
Source:WAONステーション/App Store
(藤田尚眞)