米企業が顔認証で牛を特定するスマホアプリを開発中〜牧畜業界の救世主になるか

牛 顔認証

牛 顔認証
 
スマートフォンの顔認証機能はもはや人間だけのものではありません。農場向けに牛の顔を認識して個体を識別するアプリが開発されています。

人間同様、牛にも顔がある

Appleが2017年にiPhone XでFace IDを発表するやいなや、各メーカーがこぞって顔認証に飛びつき、ユーザーの間でも一般的な生体認証の一つとして認知されました。顔は指紋や虹彩同様に唯一無二なことに、改めて皆が気づいたのです。その結果、人間以外にもこの顔認証を適用しようとする試みが起こりました。米カンザス州のカンザス州立大学とBlack Hereford Holdingsは牛専用の顔認証技術を開発、牛の個体識別をスムーズに行うアプリ「CattleTracs」を開発しています。
 
「これは動物の健康を守り、人々の個人資産を守る国内データベース開発の始まりだ」と鼻高々に語るのはカンザス州立大学の研究者です。人間にとっては牛の顔を識別するのは非常に困難ですが、プログラムであれば違いを見分けるのはそこまで難しいことではありません。システムには牛の頭部と顔の画像が用いられており、GPSや日付と組み合わせることで、個体のトレーサビリティ(追跡可能性)が明確になります。

牧畜や食肉で重要なトレーサビリティ

また感染症が拡大した場合でも、個体を容易に識別できれば、検疫の手間も大幅に省けます。現状では広範なエリアをくまなく検疫しなければなりません。生産者のプライバシーを侵害せずにトレーサビリティを確保できるため、この顔認証アプリは業界が大きく変わる可能性を秘めているというわけです。「CattleTracs」は10月中にリリースされる見込みです。
 
なお、食肉業界もスマートフォンのトレーサビリティの確保が喫緊の問題です。とりわけオージービーフは産地偽装に悩まされているため、二酸化ケイ素で“刻印”として牛肉に書き込まれた産地データを専用のアプリで読み取り、ブランド品かどうかを見分ける技術が開発されています。
 
 
Source:13WIBW
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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