Foxconn、休日返上でiPhone12量産報道を否定〜批判避けたい考え

    foxconn フリー素材 flickr

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    まもなく発表を迎えるとされるiPhone12の量産で、組み立てを請け負うFoxconnは大忙しだとされています。しかし、同社は「祝日も休まずに勤務するよう指示されている」との報道について、事実ではないと否定しました。

    大型連休もなし、残業も必須

    Foxconnが24時間体制で量産ラインを稼働させており、従業員に休日返上で残業を要請しているとの報道は、いよいよAppleによるiPhone12シリーズの公式発表が近いことを予感させるに十分です。
     
    香港メディアSouth China Morning Postは従業員の証言として「全員が必ず残業しており、休暇が月に4日しか認められず、中秋節(中国の大型連休:10月1日から8日間)も休まず勤務するよう指示されている」と報じました。
     
    ところがこの報道を真っ向から否定したのが、他ならぬFoxconnです。現地メディアの取材に対し、Foxconnは「中秋節も休まず勤務するよう指示した事実はない」と述べ、従業員に残業を指示してもいないと明確に否定しました。

    慌てて動いた理由は明白

    ニュースが報じられてすぐ、Foxconnが“火消し”に動いた理由は明白でしょう。
     
    iPhone組み立て工場の労働環境は、人権団体から以前より国際的に問題視されており、何年も前からAppleが厳しく改善命令を下しているからです。過酷な労働に耐えかねた自殺者が連続した際はティム・クック最高経営責任者(CEO)が現地視察を行ったほか、2017年にはジャーナリストの潜入ルポが大きな話題になりました。
     
    そのためAppleは毎年、サプライヤー従業員の労働環境や人権改善の進捗を示す「サプライヤー責任」報告書を公開しているほどです。つまり、中秋節返上で働かせているとする報道は、FoxconnのみならずAppleにとっても許されないのです。
     
    休日返上の総動員体制が事実かどうかは不明なものの(従業員の証言には説得力がありそうですが)、iPhone12シリーズの発表が近いことだけは確かだと言えそうです。噂では10月13日にイベントが開催され、16日に予約開始、23日に発売される見込みです。
     
     
    Source:聯合新聞網,MyDrivers
    Photo:Flickr-iphonedigital
    (kihachi)

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