iPhone12の発表は一部が期待するほど大規模ではない可能性

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Apple WWDC 2020 ティム・クックCEO
 
米通信企業AT&T Communications(以下AT&T)のジェフ・マケルフレッシュ最高経営責任者(CEO)によると、5G通信に初対応となるiPhone12のイベントは、一部で期待されているような大掛かりなものにはならないそうです。

iPhone12の発表会は日を改めて

Appleの大型イベントと言えば、年前半に開催される技術者向けのWWDCと、年後半の新作発表会です。とりわけ新作発表会では、例年iPhoneを始めとした新デバイスの全貌が明らかになるため、関係者のみならず世界中の消費者が注目する一大イベントとなっています。
 
しかし今年の新作発表会で、iPhone12は発表されませんでした。リリース時期が遅れることについては以前からApple幹部が公式に認めていたものの、先日のイベントでは日を改めた発表会の予定についての言及はありませんでした。
 
iPhone12単独の発表会が行われることはほぼ確実と見られていますが、通常のイベントよりも小規模になるかも知れません。AT&Tのジェフ・マケルフレッシュCEOがCNBCで語ったところによると、消費者の盛り上がりを幾分か削ぐようなものになる可能性があるそうです。

消費者は5Gにそこまで熱狂していない?

マケルフレッシュCEOは「皆の5Gに対する期待を常に和らげようとしてきた」とし、「iPhoneユーザーの多くがデバイスをアップグレードしようと動くのは確かだろうが、大規模なイベントになるとは予想していない」と世間の熱狂ムードに釘を刺しました。
 
確かに5G回線の通信速度は4Gとは比べ物にならないため、アーリーアダプターが食指を動かすのは間違いありませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響も考えれば、多くのユーザーがこぞって5G通信に飛びつくかは疑問でしょう。
 
cnbc at&t
 
マケルフレッシュ氏は「(Appleの)イベントがないとは考えていない」と述べつつも、「我々が直面している経済状況にもとづいて、消費者は自分たちが何を欲しているのかを判断するだろう」とし、5G対応iPhoneの注目度が一部で期待されるほどではない可能性についても示唆しました。
 
日本でもオリンピックに合わせ5G通信が大々的に導入される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響もあり、現時点では都会の一部で活用されるに留まっています。大手キャリアも世間同様に“5G対応スマホの真打ち”とも言えるiPhone12の登場を待っているような状況で、新iPhoneリリースで一挙に5Gムーブメントに火が付くと考えるのは早計かも知れません。
 
 
Source:CNBC via AppleInsider
Photo:Twitter-appleidesigner
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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