Apple、北米ウェアラブル市場で3割以上のシェアを獲得〜他ブランドの7倍の出荷台数
2020年第2四半期(4月〜6月)の北米のウェアラブル市場規模は、台数ベースでは対前年同期比10%増にも関わらず、金額ベースではほぼ横ばいの20億ドル(約2,125億円)にとどまった、と調査会社Canalysが報告しています。市場シェアではAppleが他ブランドを圧倒しており、8月時点でメジャーブランドの平均出荷台数の7倍のApple Watchを出荷していた、という調査結果が出ています。
Apple Watch Series 3は出荷台数30%増
Canalysによれば、2020年第2四半期に北米で最も売れたスマートウォッチはApple Watch Series 5であったとのことです。
スマートウォッチの平均販売価格(ASP)はローエンドデバイス人気のため235ドル(約25,000円)と11%下降しましたが、比較的廉価なApple Watch Series 3が前年同期比で30%の出荷台数増となりました。
結果として、Appleの2020年4月〜6月期の北米市場におけるシェアは37.6%に達し、Fitbit(19.3%)、Garmin(8.1%)、Samsung(5%)、Verizon Wireless(1.9%)など他ブランドを圧倒しました。
2021年はヘルスケア系とフィットネス系がくっきり分かれる?
AppleがiPhone12シリーズの発売と同時にリリースを計画しているとされるApple Watch Series 6には、血中酸素飽和度モニタリング機能が搭載されると7月に台湾メディアDigiTimesが伝えており、次期Apple Watchはよりヘルスケアに特化したウェアラブルデバイスになるとみられています。
Canalysは2021年に入るにつれ、ヘルスケア系スマートウォッチがよりハイエンドな位置づけとなり、フィットネス系ウェアラブルとの違いがはっきりしてくると予測しています。
Apple Watch Series 6には、ミッドナイトブルーが新色として追加されるとの噂があります。
別の調査会社IDCも、2020年第2四半期のウェアラブル市場おいてAppleが、Apple Watch、AirPods、Beats製品の好調な販売実績により、市場での競争を優位に進めたと報告しており、Appleのウェアラブル市場での優位性はしばらくはゆらぎそうにありません。
Source:Canalys via MacRumors
(lexi)