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2020年8月11日 21時30分

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Apple Storeの従業員ユニフォーム調達に強制労働が絡んでいた可能性

apple store スタッフ
 
青地の生地に白いAppleロゴが入ったユニフォームは、Apple Storeスタッフにより着用されていますが、同ユニフォームの調達先の中国企業が、新疆ウイグル自治区でウイグル人を始めとするイスラム教徒の強制労働に関わっていたことが明らかになりました。

Appleユニフォームの綿の調達経路に問題

アメリカ合衆国商務省は、7月末に人権侵害に関係している企業のリストに新たに11社を追加しましたが、その中にAppleのユニフォームの調達先である香港拠点のEsquelグループの子会社Changji Esquel Textileが含まれていました。
 
米商務省によれば、リストアップされた企業は、新疆ウイグル自治区内での中国当局によるウイグル人を始めとするイスラム教徒の抑圧、集団レベルの恣意的な拘束、強制労働、強制的な生体データの収集と遺伝子解析に協力しているとのことです。
 
今回問題となっているのは、Appleユニフォームに使用されていた綿の調達経路です。中国の新疆ウイグル自治区では、準軍事的政府組織、新疆生産建設兵団(XPCC)が開墾と辺境防衛を行っていますが、同組織は宗教的少数派の人々を綿畑で強制労働させ、綿のカシミヤともいわれる耐久性の高い「超長綿」を生産しており、中国の綿の出荷量の約3分の1を占めているといわれています。

EsquelはXPCCと合併企業を運営していた

Esquelは、XPCCが先月米商務省の取引禁止リストに入れられるまで、20年以上にわたって新疆ウイグル自治区カシュガル市で同組織と合併企業を運営していました。
 
Esquelグループは垂直統合を掲げており、グループ内での原料確保に努めていることから、Esquelの取り扱う綿はXPCCに由来すると見るのが妥当です。

AppleはEsquelとの直接関与を否定

Appleは声明の中で、「当社はEsquelと直接取引を行っておらず、綿は広州市とベトナムで生産されたものを使用している。Appleサプライヤーは新疆ウイグル自治区産の綿はこれまでにいっさい使用したことはなく、今後も使用する予定はない」と述べていますが、AppleとEsquelとの間に取引があったことを示す出荷記録が残っており、両社の関係性を裏付けるその他の情報も明るみに出ています。
 
EsquelからAppleへの最新の出荷記録は、米商務省の取引禁止企業リストが発表される約1カ月前のもので、綿製とポリウレタン弾性繊維製の女性用のユニフォームが、米カリフォルニア州のApple小売店舗宛てに送られています。
 
また2018年には、Esquelの最高経営責任者のジョン・チェ氏が業界会議で、「AppleはEsquelのベトナム工場の主要顧客である」と述べており、工場内で撮影されたとみられるAppleユニフォームの写真も披露されたといいます。
 
2014年にAppleは、Esquelと100メートルトンの綿くずをリサイクルし、持続可能なユニフォーム作りを行うことにも合意しており、両社の関わりは覆しがたい事実のように見えます。
 
 
Source:The Guardian
Photo:Apple
(lexi)

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