ニューヨーク州都市交通局、マスクを着けたままでもFace IDはうまく機能すべきと主張
iOS13.5ベータでは、マスク着用時のFace ID利用で、自動的にパスコード入力画面へと移動する仕様へと変更されましたが、ニューヨーク州都市交通局は乗客がiPhoneでの支払いの際にマスクを外してFace IDを使っており、感染リスクが高まっているとして、顔認証機能の改善を求める内容の手紙をAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に送った、と伝えられています。
新技術を使ってマスク着用でもFace IDが機能するようにして欲しい
AP通信が入手した、ニューヨーク州都市交通局トップのパトリック・フォイエ氏がクックCEOに送った手紙には、次のように記されています。
Appleがこの問題に取り組んでいることは知っているが、テック企業の国際的リーダーとして、様々な技術を使える立場にいると理解している。Appleには、新技術の導入を加速させ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)時代の顧客の安全を守るための解決策を見つけてもらいたい。
Appleは、iOS13.5ベータでマスク着用だとFace IDをスキップし、パスコード入力画面へと移動する仕様を取り入れましたが、フォイエ氏は「マスク着用でもFace IDがちゃんと機能するよう何とかして欲しい」と主張しているようです。
マスク着用時でもFace IDを突破するテクニックも
多機能アプリWeChatの運営母体として知られる中国TencentのXuanwu Labのセキュリティ研究者らは今年4月、iPhone11を使って、マスクを着用した顔でもFace IDで顔認証させる方法を編み出したと報告しています。
しかしながら、マスクの素材や形によってはうまくいかない場合もあるとのことで、マスク着用時でもFace IDがちゃんと機能するApple公式のアップデートがあれば、重宝するかもしれません。
Source:ABC News via AppleInsider
Photo:Yoni13132/Wikimedia Commons
(lexi)