COCOAのダウンロード数が1,200万件を突破、陽性登録者数はわずか165人

    COCOA
     
    厚生労働省は、新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAのダウンロード数が8月7日時点で約1,205万件に到達したと発表しました。一方で、陽性登録者数は累計で165人に留まっています。

    伸び悩む陽性登録者数

    COCOAの7月末のダウンロード数は約1,000万件だったため、1週間で約200万件のダウンロードが行われ、累計で日本の人口約1億2,500万人の約1割がダウンロードした計算になります。
     
    一方で、陽性登録者数は累計で165件に留まっており、ケータイWatchによると8月6日から8月7日にかけての増加数は17件となっています。
     
    8月7日の新型コロナウイルスの新規感染者数は日本全国で約1,600人に達しており、連日1,000人規模の陽性患者が発生している状況を考慮すると、COCOAで陽性登録を行う人数が極端に少ないことが浮き彫りとなっています。

    陽性登録の方法に課題か

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    PCR検査が陽性となった場合でも、陽性登録は自動的には行われず、患者本人がCOCOAアプリで陽性登録を行う必要があり、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS、ハーシス)が発行する「処理番号」が必要になります。
     
    陽性登録が少ない理由として、PCR検査で陽性になった人がCOCOAでの陽性登録をためらっている可能性や、行政からの処理番号の発行が遅れている可能性が考えられます。
     
    7月末時点では、東京都と大阪府におけるハーシスの導入が遅れ、保健所の現場も業務輻輳により混乱が生じており、J-CASTニュースは陽性患者のインタビューとして、処理番号の発行が遅れている事例を紹介しています。
     
    また、厚生労働省のホームページによると、COCOAでプッシュ通知とアプリ内での確認結果が一致しないエラーが発生している模様です。
     
     
    Source:ケータイWatch, J-CASTニュース, 厚生労働省
    Photo:厚生労働省
    (seng)

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