スマホの複眼カメラ普及でレンズ材料が品薄。向こう数年間は継続か

    iPhone11 Pro Keynote

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    スマートフォンの出荷台数は頭打ちながら、カメラレンズの材料が品薄になっています。材料を独占状態で製造する日本メーカーが増産しているものの、向こう数年感は品薄が続く見込み、と日本経済新聞が報じています。

    レンズの材料、日本企業がほぼ独占

    スマートフォンのカメラには厚さ0.2ミリほどの薄く透明度の高い合成樹脂製レンズが5枚〜6枚組み合わせて搭載されています。
     
    iPhone7 Keynote
     
    レンズの材料となるポリオレフィンやポリカーボネートといった樹脂を製造する三菱ガス化学、三井化学、日本ゼオンなど、ほぼ100%のシェアを握る日本企業各社は需要に生産が追いついていない状態だ、と日本経済新聞が報じています。
     
    原因は各社のスマートフォンに複眼カメラが搭載されていることで、スマートフォンの出荷台数は減少傾向の中、レンズの需要は高まっているそうです。
     
    2017年に2割弱だった複眼カメラ搭載モデルのシェアは、2020年には86%と9割近くに達する見込みで、カメラモジュールの数は2018年に37億個だったのが、2020年に55億個、2024年〜25年には80億個と、今後も伸びることが予測されています。

    iPhoneシリーズではiPhone7 Plusが初の複眼カメラ

    iPhoneシリーズでは2016年のiPhone7 Plusでデュアルカメラが初めて搭載されました。
     
    iPhone7 Plus Keynote
     
    2017年には、デュアルカメラモデルはiPhone XとiPhone8 Plusに増え、2018年にはiPhone XSとiPhone XS Maxへと、主力モデルへの搭載が続いています。
     
    2019年の上位モデルiPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxにはトリプルカメラが搭載されるとともに、2020年1月〜3月に世界で最も売れたiPhone11にもデュアルカメラが搭載されています。
     
     
    Source:日本経済新聞
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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