Foxconn、新型iPhoneの本格量産に向け人員募集を加速

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2020年秋に発表予定のiPhone12シリーズの量産に向け、組み立てを請け負うFoxconnが今年も従業員の募集を加速させていることが分かりました。

カムバック・ボーナスも支給

新型iPhoneの量産が本格的にスタートするのに合わせ、Foxconnが中国・鄭州に位置する主力工場で従業員募集をかけているようです。サプライヤー事情に詳しい経済日報によると、経験のある元従業員に募集をかけており、戻ってきた場合はボーナスとして4,500人民元(約69,000円)が支給されるのだとか。5月には工場従業員に対し、4カ月の無給休暇を取って9月になったら戻ってくるよう推奨していたことが報じられていました。
 
また、量産規模が最も大きくなる時期は月給が6,990元(約107,000円)に達し、たとえ見習い従業員でも生活補助が出されるとあって、中国の物価を考えると気前の良さが目立ちます。
 
FoxconnはiPhone12シリーズの中でも最上位モデルのiPhone12 Pro Maxを単独で受注するほか、iPhone12やiPhone12 Maxといったサブ6限定モデル(上位モデルはサブ6だけでなくミリ波の5G通信にも対応)も量産し、新iPhone全体の80%ほどを請け負う見通しです。

ロボットでは対応できない工程も

大規模な人員募集をかけているとはいえ、人件費高騰のため、数年前からFoxconnはロボットによる生産を本格的に推し進めています。鄭州の工場も“iPhoneシティー”とまで言われた往年の活況はないでしょう。とはいえ、熟練工でしか対応できない工程も依然としてあるため、量産ペースが一挙に加速する時期は人手の確保が急務というわけです。
 
また2019年には、派遣労働者の割合が高く労働基準法を満たしていないとして、国際的な人権団体から批判されています(AppleとFoxconnは改善を約束)。
 
 
Source:経済日報
Photo:Flickr-iphonedigital
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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