Apple、iPhone生産の最大5分の1を中国からインドに移行か

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Appleは今後5年間でインド国内のiPhone生産施設の大幅な拡大を模索している、と伝えられています。現在iPhoneの生産の中心は中国となっていますが、今後5年間で生産台数の5分の1がインド製となるのではないかと推測されています。

今後5年間で4兆3,000億円の収益に

インドメディアThe Economic Timesは、Appleの役員たちがインド政府高官と過去数カ月にわたってインド国内での生産施設の拡大可能性について議論している、と報じています。iPhone生産の約20%を中国からインドに移すというのが最終的な目標として掲げられているとされています。
 
政府高官によれば、今後5年間で400億ドル(約4兆3,000億円)の収益につながるとのことで、Appleがインド最大の輸出企業となる可能性があります。
 
「Appleの契約生産企業のWistronやFoxconnが400億ドル相当のスマートフォンを生産することになると見ている」と政府高官の1人は語っています。

Appleは政府の企業支援スキームの恩恵を受けるか

Appleはインド政府が実施している「生産関連インセンティブスキーム(production-linked incentive scheme)」の恩恵を受ける見通しですが、スキームの対象となるためには最低でも2020年〜2025年の間に100億ドル(約1兆740億円)相当のiPhoneをインド国内で生産しなければならず、巨額の投資が必要とみられています。
 
Appleはインド国内で市場シェアの2%〜3%を占めており、年間15億ドル(約1,611億円)相当のiPhoneを売り上げていますが、インド製のiPhoneは5億ドル(約537億円)相当を占めるのみで、国内需要を国内産iPhoneで補えていない状況となっています。
 
インド国内でのiPhone出荷台数は2020年1月〜3月に前年同期比で78%増になったと先日報じられたばかりで、国内需要は近年さらに増加しています。
 
 
Source:The Economic Times via 9to5Mac
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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