次世代動画形式H.266(VVC)発表、サイズはH.265(HEVC)の半分に

H.266 VVC ロゴ

Apple iPhone 11 Pro
 
次世代の動画コーディング規格「H.266/Versatile Video Coding(VVC)」を発表しました。現在のiPhoneに採用されている現行フォーマットH.265と比べて、動画のファイルサイズがおよそ半分になります。

H.266ならファイルサイズはH.265の約半分に圧縮可能

ドイツのフラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所(HHI)は現地時間7月7日、次世代の動画コーディング規格として「H.266/Versatile Video Coding(VVC)」を発表しました。
 
H.266 VVC ロゴ
 
H.266の最大の特徴は、圧縮効率の高さです。iPhoneなども対応するH.265だと10GB必要となる動画を、H.266は画質を犠牲にせずに半分の5GBにまで圧縮可能です。
 
また、H.266は4Kや8Kといった高解像度を想定して開発されているほか、360度のパノラマ映像配信などへの活用も期待されています。

H.265にはiOS11で対応

現在の主流であるH.265は、2013年に正式承認されています。Appleは、2014年に発売したiPhone6/6 PlusでH.265に対応しましたが、iOSが対応したのは2017年に公開されたiOS11でした
 
Final Cut Pro Xプラグイン開発者のアレックス・ゴルナー氏は、H.266は2027年〜2028年頃に一般的に使われるようになるだろう、とツイートしています。
 
H.266の採用により、iPhoneで高画質動画を撮影してもストレージ容量が圧迫されにくくなることが期待されます。
 
 
Source:Fraunhofer Heinrich Hertz Institute (HHI) via The Verge, 9to5Mac
Photo:Apple/Youtube
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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