iPhone12はLTPOディスプレイを搭載しない?Note20+が先行との情報

IPhone12 concept 1

IPhone12 concept 1
 
Samsungは今年、新型スマートフォンに搭載するディスプレイに用いる素材をLTPSからLTPOへと切り替えると、ディスプレイの専門家がTwitterに投稿しました。ただし、iPhoneへのLTPOの採用は、来年となるようです。

Galaxy Note20+はLTPOディスプレイを搭載か

ディスプレイ情報に詳しい、Display Supply Chain Consultants(DSCC)の創業者兼最高経営責任者(CEO)のロス・ヤング氏が、「Samsungはディスプレイ生産ラインをLTPSからLTPOへ転換する。今年は一部のみ、来年さらに転換を進める」と、Twitterに投稿しました。
 
また、今年8月の発表が見込まれる「Galaxy Note20+」は、LTPO技術を用いたリフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載する、とも述べています。
 
LTPOは「Low Temperature Polycrystalline Oxide」(低温多結晶酸化物)の略称であり、低温ポリシリコン(LTPS)に比べ待機時のリーク電流を大幅に低減できるという特徴、つまり省電力化が可能という長所を持っています。

Apple WatchはすでにLTPOディスプレイを搭載

LTPO素材を用いた有機EL(OLED)ディスプレイは、Apple WatchではSeries 4、Series 5に採用されており、Series 5では常時点灯ディスプレイながら、Series 4と同等のバッテリー持続時間を実現しています。
 
LTPOは、以前よりiPhoneへの採用が噂されていますが、現時点では実現していません。

iPhone12はLTPOディスプレイを搭載しない

「Galaxy Note 20+が搭載するディスプレイは、iPhone12が搭載するのと同様のものですか?」との質問に対しロス氏は、
 
「Apple用のパネルは、SamsungのApple専用ラインで製造される。Galaxyとその他ブランド用ラインで、その他ブランド向けパネルが作られる。2020年にLTPO技術が採用されるのは2ラインのみだ」と返信、さらに、
 
「Apple用ラインは来年まで(LTPOへは)転換されない」と答えています。
 


 
つまり、今年LTPO技術を取り入れたディスプレイを搭載するのはSamsungのスマホであり、iPhone12ではない、ということのようです。

 
 
Source:Twitter/Ross Young
Photo:Svetapple.sk
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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