ドイツがコロナ対策で方針転換、Apple – Google型の監視システム採用か
ドイツが導入を検討している新型コロナウイルス感染者の行動追跡システムについて、政府の方針転換があったと報じられています。
プライバシー保護を重視
ドイツ当局はこれまで中央管理型のシステムの導入を目指していたようですが、情報収集と監視がデリケートな問題を含んでいるため、AppleとGoogleが共同で開発しているような分散型のシステム導入へと傾いていると報じられています。まだどの企業が開発したシステムが採用されるかは不明ですが、AppleとGoogleの共同開発システムが採用される可能性も出てきました。
中央管理型のシステムの場合、政府がユーザーの行動を監視し、また行動履歴を詳細に把握できてしまうという危険性が付きまといます。非常時であったとしても政府としてこうしたシステムの導入に慎重になるのは理解できます。
なお現在AppleとGoogleが開発している濃厚接触検知システムはBluetoothで通信した端末IDを暗号化し、それぞれの端末内に2週間だけ保存します。ユーザーがコロナウイルスに感染したことが認められた場合のみ端末に保存された端末IDがシステム側に送信され、その情報をもとに濃厚接触者に通知が送られる仕組みとなっています。
そのため感染者を監視することも、感染者の行動を追跡することもできません。このことでAppleとGoogleはユーザーのプライバシーを守ることができると説明しています。ドイツ政府もプライバシー保護の観点からAppleとGoogleが開発しているタイプの濃厚接触検知システム導入へと舵を切ったのかもしれません。
Source:AppleInsider
(KAZ)