大手3キャリアなど、5月31日(日)までショップの営業時間・業務縮小へ

 
総務省は4月17日、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念し、通信サービスの販売現場で長時間の接客が行われていることなどから、感染拡大防止に向けた取り組みを強化するよう、電気通信事業者協会に要請しました。
 
要請を受けてソフトバンク、KDDI、NTTドコモの大手3キャリアとUQ、ワイモバイルの各社は、ショップ店頭の業務縮小や営業時間変更などを5月6日(水)まで実施します。
 
【追記】緊急事態宣言の延長に伴い、各キャリアとも実施期間を5月31日(日)まで延長しています。

長時間の接客による感染を懸念、Webサイトや電話利用を推奨

新型コロナウイルス感染症の影響が拡大するなかで、接客が必要な販売現場ではスタッフと顧客との間の接触を通じた感染拡大が懸念されています。キャリアショップでは長時間にわたる接客が多いことから、総務省は、感染防止のための取り組みや来店数の抑制を要請しました。
 
来店数の抑制では、対面での手続きを必須とするもの以外は各社のWebサイトやコールセンターといった対面しない形での接客を求めており、キャリア各社はさまざまな取り組みの実施について発表しています。
 
各社ショップの営業時間変更と実施期間は以下の通り。
 

ソフトバンク・ワイモバイル

 
全国のソフトバンクショップ、ワイモバイルショップでは、4月17日(金)～5月6日(水)の期間は、営業時間が午後4時までに変更されます。商業施設内のショップは、施設の営業状況に準じる場合があるとしています。
 
4月21日(火)～5月6日(水)までは店頭業務を縮小し、スマートフォンや携帯電話などの修理と、機種変更および新規契約の受付のみ実施します。機種変更や新規契約についてはオンラインショップの利用を推奨するため、オンラインショップでの機種変更・新規契約手続きにかかる事務手数料（税別3,000円）が4月21日(火)より無料になります（終了時期は未定）。
 
またソフトバンクショップ、ワイモバイルショップに来店の際は、混雑緩和のため事前の「かんたん来店予約」を推奨しています。
 

KDDI

 
全国のauショップでは、4月17日(金)～5月31日(日)の期間は営業時間が午前11時から午後5時、または正午から午後6時に変更されます。
 
ショップでの感染拡大防止策については、受付カウンターにパーテーションを設けて飛沫感染を防止するほか、受付カウンターの間をひとつあける、消毒液や販売スタッフ用のマスク配備による衛生管理の徹底などを実施します。
 
KDDIは、不要不急のauショップへの来店を控え、au公式サイトより各種手続きを行うことを推奨しています。料金プランや契約内容の変更、SIMロック解除は会員サイト「My au」にて、新規契約、のりかえ（MNP）、機種変更の各手続きはauオンラインショップでも受け付けています。
 

NTTドコモ

 
全国のドコモショップでは、4月21日(火)～5月31日(日)の期間は営業時間を午後4時までとするほか、スマートフォンや携帯電話の修理、故障に伴う機種変更、新規契約といった業務のみ対応します。MNP予約番号発行を含む解約はコールセンターでの受付となるなど、店頭で実施しない業務は原則Webサイトでの手続きとなります。
 
コールセンターでは時差出勤や出勤社員の制限による座席間隔の拡大などの対策を実施しており、問い合わせ先への電話がつながりにくい状況です。そのためWebサイトでの手続きを推奨しています。
 
ショップでは、感染拡大防止策として、座席間隔をあけた接客や店舗スタッフのマスク着用義務化のほか、スタッフや顧客が共通で利用する場所や物品の除菌、スタッフの健康状態の管理などを実施します。
 

UQ

 
UQコミュニケーションズは、4月18日(土)～5月31日(日)の期間中、全国のUQスポットの営業時間を短縮します。一部店舗は臨時休業となっているため、来店の際は公式サイトにて営業状況をご確認ください。
 
契約内容や利用料金の確認、変更などの手続きはUQ公式サイトにて受け付けており、UQオンラインショップは通常通り、新規契約、機種変更手続きに対応しています。
 
またショップでは、カウンター接客時の飛沫感染防止用に自立型パーテーションを設置し、除菌スプレーを配備するなどの対策が実施されます。

 
 
Source:総務省, ソフトバンク, KDDI, NTTドコモ, UQ
(asm)