新型HomePodの発売は近い?ファームウェアのベースがiOSからtvOSに変更
HomePodの最新ファームウェアは、従来のiOSではなくtvOSをベースにしていることがわかった、と米メディア9to5Macが報じています。以前から噂されている低価格モデルの発売が近いと考えられます。
地味に見えたHomePodファームウェア13.4
Appleが3月に公開したHomePodファームウェア13.4は、ユーザー向けの新機能のない、目立たないアップデートと考えられていました。
しかし、9to5Macがファームウェア13.4を解析した結果、iOSをベースとしていた従来バージョンと異なり、ファームウェア13.4はtvOSをベースにしていることが判明しました。
iPhone用のiOSと、Apple TV用のtvOSとの違いは、iPhoneは内蔵バッテリーで動作し消費電力の管理が必要とされるのに対して、Apple TVは常に電源に接続されており、厳密な電源管理が不要であることです。
HomePodも、Apple TVと同様、電源に接続して使用されるため、ファームウェアをtvOSベースにすることで、ソフトウェア開発から電源管理関連に割く労力を省くことができます。
HomePodに搭載のA8プロセッサが鍵か
9to5Macは、AppleがHomePodファームウェアのベースをiOSからtvOSへ切り替えたもうひとつの理由として、HomePodが搭載するA8プロセッサとOSの関係を挙げています。
6月のWWDC 2020で発表されるiOS14では、A8プロセッサがサポート対象外になると予想されています。現行製品で同プロセッサを搭載するのはiPad Air 2、iPad mini 4、Apple TV HD(第4世代)、そしてHomePodです。
このうちApple TV HDは年内に販売中止となる可能性は低いと見られており、もしもAppleがHomePodをアップデートする間隔を空けたいとすれば、A8プロセッサをサポートしなくなるiOS14よりも、tvOSをベースとしたほうがいいと考えるのは自然だと、9to5Macは分析しています。
新型HomePodの登場が近い?
バージョン13.4というタイミングで、ファームウェアのベースを切り替えた理由は、HomePodの新製品発売が近いためだろう、と9to5Macは指摘しています。
次世代HomePodについては、以前から低価格モデルの登場が噂されており、Bloombergが年内にも発売されるとの情報を報じたばかりです。
また、Appleが現行HomePodを従業員向けに特価販売しているほか、日本でも大手家電量販店などがHomePodの割引販売を実施しており、現行品の在庫整理が目的ではないか、との憶測を呼んでいます。
Source:9to5Mac
(hato)